...それが為めに私自身を見失うまでにその為めに没頭することが出来ない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...すると犬奴は彼等を見失うことを恐れ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...博士はその姿を見失うまいとして...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...見失う心配はない...
江戸川乱歩 「影男」
...局部にとらわれて全体の権衡を見失う事もいよいよ多かった...
寺田寅彦 「自画像」
...青いリボンを見失うほど込み合っていた...
夏目漱石 「野分」
...駕籠を見失うと、往来にこぼした糠をたよりに、それでも、どうやらこうやら六本木まで辿り着きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はそういう誠実な父の人間性を見失うまいと心がけ...
火野葦平 「花と龍」
...サメは匂いを見失うこともあった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...前の馬車を見失うな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...おお何たる美しさであろう! それは無頓着・偶然・の風を帯びれば帯びるほどますます美しい! わたしの主題を見失うのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...工藝そのものを見失うところから来るのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...友を見失うような懸念はないのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...棄てたか流したか主ともに見失うたか...
柳田国男 「雪国の春」
...ちょっと油断すれば先行者の姿は草か倒木の下に隠れて見失うのである...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...見失うではないか」「旦那あ」と...
吉川英治 「大岡越前」
...大覚ノ宮を見失うこともなかったはずだ...
吉川英治 「私本太平記」
...ここでお姿を見失うてから...
吉川英治 「私本太平記」
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