...博士はその姿を見失うまいとして...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...滅多にあいつを見失う気遣いはありません」「で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...犬のすがたを見失うこともなく...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...ただ一つのマルクス主義哲学――唯物弁証法の哲学――がアカデミカルでありながら而もそれの大衆化――それが本当のジャーナリズムだ――を見失うことなく...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...かくてその性格を見失うことによって...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...こんなふうに大人(おとな)を見失うなあばかげてる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その薄闇(うすやみ)の中に見失うまいとするようにして進んだ...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...自我の姿をいささかでも見失うことは...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...私はそういう誠実な父の人間性を見失うまいと心がけ...
火野葦平 「花と龍」
...愛情というものの確的な質と行為の本質を見失うと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...切れた時でも前の人の後影を後の人が見失うようなことはない...
森鴎外 「百物語」
...しかもつねに伝統的宗教の形式を見失うまいとしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かえって禅を見失う危険が起ろう...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...民藝を見失う事となろう...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...かえって仏を見失う事を心配された親切心から...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...吾々はたちどころに高麗の美を見失うのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...お杉は二人を見失うまいと骨折って...
横光利一 「上海」
...ちょっと油断すれば先行者の姿は草か倒木の下に隠れて見失うのである...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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