...それが為めに私自身を見失うまでにその為めに没頭することが出来ない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ややともすればその輪廓を見失うほど...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...見失う恐れはなかった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...この点を見失うから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...もうふたたびたがいに見失うことのないのを告げた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...青いリボンを見失うほど込み合っていた...
夏目漱石 「野分」
...十字架を見失う時...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...一瞬間にすべてその影を見失うことがある...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...私はそういう誠実な父の人間性を見失うまいと心がけ...
火野葦平 「花と龍」
...決して因果の対象を完全に見失うことはあり得ず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...かえって禅を見失う危険が起ろう...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...民藝を見失う事となろう...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...吾々はたちどころに高麗の美を見失うのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...棄てたか流したか主ともに見失うたか...
柳田国男 「雪国の春」
...ついお姿を見失うたので」「それが不覚だ...
吉川英治 「私本太平記」
...すでに民の本性を見失うた奴輩(やつばら)...
吉川英治 「新書太閤記」
...こうして武蔵の姿を絶えず見失うまいとしながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...白服を見失うほど暗くはなかった...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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