...見失う心配はない...
江戸川乱歩 「影男」
...ただ一つのマルクス主義哲学――唯物弁証法の哲学――がアカデミカルでありながら而もそれの大衆化――それが本当のジャーナリズムだ――を見失うことなく...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...かくてその性格を見失うことによって...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...現にジャーナリズムの持つ本当に文化的な意義を見失うような欠点が生じて来るからである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...米友が道庵を見失うことはあろうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...その薄闇(うすやみ)の中に見失うまいとするようにして進んだ...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...十字架を見失う時...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...われわれはその一つ一つの懐しい波頭を見失うまいと努力する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...自己を見失うことは僕には...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...したいつつ追い求めているその姿を見失うまいとのみ念じていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そして自家の前で見失うたのだ...
室生犀星 「後の日の童子」
...切れた時でも前の人の後影を後の人が見失うようなことはない...
森鴎外 「百物語」
...しかもつねに伝統的宗教の形式を見失うまいとしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...民藝を見失う者である事を...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...吾々はたちどころに高麗の美を見失うのである...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...大覚ノ宮を見失うこともなかったはずだ...
吉川英治 「私本太平記」
...すでに民の本性を見失うた奴輩(やつばら)...
吉川英治 「新書太閤記」
...追いつけずに見失う事よりも...
吉川英治 「源頼朝」
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