...滅多にあいつを見失う気遣いはありません」「で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...芳郎はその姿を見失うまいと思って走るようにあがって往った...
田中貢太郎 「赤い花」
...見失う恐れはなかった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...却つて史料の真実を見失う虞れもある...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...それを「部分的」な総体に分析することを見失う...
戸坂潤 「読書法」
...確かにその認識の客観性を全く見失うことだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...同一物の内部に於ける対立――それが二重性なのである――を見失うことは許されない...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...こんなふうに大人(おとな)を見失うなあばかげてる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時目じるしにして置いた郵便箱を見失うと...
永井荷風 「ひかげの花」
...そうして赤は主人を見失うのである...
長塚節 「太十と其犬」
...前の馬車を見失うな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...今度こそは彼女の姿を見失うまいとコスモは決心して...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...現実のひどさを見ていてそれにひるまないで暖さも賢さも正しさも見失うまいとしている態度...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...民藝さえ見失うに至るであろう...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...民藝を見失う者である事を...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...吾々はたちどころに高麗の美を見失うのである...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...棄てたか流したか主ともに見失うたか...
柳田国男 「雪国の春」
...そのため岸伝いの航海者は陸を見失う危険に苦しめられたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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