...あらためて部屋の中を見回すと...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...その代り……(女の手を取ってあたりを見回す)どこかで逢(あ)いましょう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ふところ手をして縁へ腰かけてさびしい小庭を見回す...
寺田寅彦 「どんぐり」
...どこへ行ったかと見回すと...
寺田寅彦 「どんぐり」
...灯りに照らされ青年はおずおずと辺りを見回す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...定着タンクの中の写真はどうなったろうと見回すが...
永井隆 「長崎の鐘」
...私もみんなの顔をじろじろ見回すばかり...
永井隆 「長崎の鐘」
...部屋の中を見回すとまん中に大きな長い樫(かし)のテーブルが置いてある...
夏目漱石 「三四郎」
...顔を上げて、中休みに、館内を見回すと、さすがに図書館だけあって静かなものである...
夏目漱石 「三四郎」
...椽側から座敷を見回すと...
夏目漱石 「三四郎」
...狭い所に割り込みながら、四方を見回すと、人間の持って来た色で目がちらちらする...
夏目漱石 「三四郎」
...おき上がった ねこぬこタムが あたりを 見回すと ―― 気づけば いたのは 見たことも ないところ...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...辺りを見回すと、部屋は黒ずみ薄汚れ、壁には蜘蛛の巣がかかり、天井は変色し、こんな不快なむっとする環境では息も吸えない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...わたしは不図あたりを見回すのであつた...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...何気なさを装うた卑しい眼付で素早くあたりを見回すと...
牧野信一 「白明」
...これに仰天してあたりを見回すと...
柳田国男 「故郷七十年」
...今この二人がその辺へ来かかッて見回すとちぎれた幕や兵粮(ひょうろう)の包みが死骸とともに遠近(あちこち)に飛び散ッている...
山田美妙 「武蔵野」
...あたりを見回すと...
和辻哲郎 「夢」
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