...木村と顔を見合わす時ほどの厭(いと)わしい思いを葉子に起こさせなかった...
有島武郎 「或る女」
...食堂で葉子と一目顔を見合わすと...
有島武郎 「或る女」
...サムとぼくは、顔を見合わすと、うれしくなって、その場に踊り出した...
海野十三 「恐龍艇の冒険」
...顔を見合わすばかりである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...弥生(やよい)は御室(おむろ)の花ざかり三味(しゃみ)は太鼓ではやす幕の内互に見合わす顔と顔と云ったような文句で始まる「十日戎(とおかえびす)」の替え唄の舞を教わるのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...外出歩きは当分見合わすことになった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...またたがいに見合わす必要さえも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...顔を見合わすことも避けて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身を動かすことも顔を見合わすこともしかねていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傘を傾けておたがいに面(おもて)を見合わすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...思わず顔を見合わす途端(とたん)に...
夏目漱石 「草枕」
...今はここにこれを見合わす...
新渡戸稲造 「自警録」
...あのドサクサにやった仕事か」さすがの二悪人も言葉もなく茫然と面を見合わすばかりだったが...
久生十蘭 「魔都」
...不得止(やむをえず)本誌の進呈好意を見合わすより外ありませんから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...院も互いにただ一目だけ見合わす瞬間が与えられたい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...度々顔を見合わすので...
森鴎外 「雁」
...家鴨と目を見合わす...
山川方夫 「博士の目」
...進藤等も「何で厶ろうな」と顔見合わす...
山中貞雄 「中村仲蔵」
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