...証見台に立った彼は、緊張しながら証言を述べた...
...華奢(きゃしゃ)な桐の見台(けんだい)にも...
芥川龍之介 「老年」
...小さな見台を据え...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...特に書物を載せる見台を構へる例もある...
市島春城 「読書八境」
...この手紙にあるとおり不二見台に立っているのだ...
海野十三 「海底都市」
...僕の足は僕の心にさからって僕を不二見台へはこんでいった...
海野十三 「海底都市」
...細い鞭で見台の端をピシリ/\とやられるたびに慄へあがつたことは今に忘れない...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...二十八「何故、正成は、死んだか? 討死をしたか? 死なずにすむ戦であったか、免(まぬが)れぬ戦であったか、は、別の論議としておいて――」大作は、師範席の上へ、布団も無しに端坐して、書見台を前に、道場の板の間に坐っている人々を見廻しながら、講義をしていた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...物見台から庭を通って階下(した)の四畳半に入り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見台(けんだい)には金紋が輝く...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...小説では、ワルテルは友達がみな快楽に走るとき、田舎の修道院へ入って板の寝床に寝、高い書見台で、聖書や、ダンテや、スピノザなんかの禁欲主義者の本を読んでいたが、シゴイさんにとっては、国家は聖書で、飛行機はダンテやスピノザに相当するというわけだった...
久生十蘭 「だいこん」
...書見台と青磁の香炉が載っているといったぐあいである...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...「やりましょう」見台(けんだい)に似た台を取り寄せさせ...
火野葦平 「花と龍」
...しかし、数秒も経たぬうち、金五郎は、見台から、顔をあげた...
火野葦平 「花と龍」
...物見台さることながら目を閉ぢて我は木の葉の散る音を聴く武蔵野にある久保田氏の都築園といふのに遊んだ時の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...絶壁の上に張り出したる物見台...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...見台をたたいて伸び上るような身振りに...
山本笑月 「明治世相百話」
...見台に向ったら首から下は動かさず...
山本笑月 「明治世相百話」
...家康は書見台に眼を落して...
吉川英治 「新書太閤記」
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