...証見台に立った彼は、緊張しながら証言を述べた...
...血だらけな清玄の幽霊は太夫の見台が二つにわれると...
芥川龍之介 「本所両国」
...小さな見台を据え...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...急に決心してこの不二見台へのぼることにしたのだ...
海野十三 「海底都市」
...呂昇が出て来て金屏風(きんびょうぶ)の前の見台(けんだい)に低頭(ていとう)した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...見台(けんだい)に向い...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その中に名を呼ばれたので、モウ破れかぶれと中央へ進み出て、見台に対し、いよいよ講義を初めた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二十八「何故、正成は、死んだか? 討死をしたか? 死なずにすむ戦であったか、免(まぬが)れぬ戦であったか、は、別の論議としておいて――」大作は、師範席の上へ、布団も無しに端坐して、書見台を前に、道場の板の間に坐っている人々を見廻しながら、講義をしていた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...見台を前にして、張扇(はりおうぎ)でなく普通の白扇(はくせん)を斜(しゃ)に構えたところなんぞも、調子が変っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...廊下だの物見台だの他人(ひと)の室(へや)だのを...
夏目漱石 「行人」
...物見台から同じ梯子を降りると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物見台から庭を通って階下(した)の四畳半に入り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見台(けんだい)には金紋が輝く...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...森新之助も、それにかぶれて、自分もはじめていたので、たまたま、見台や肩衣、太棹の類が、「飛鳥」にあったわけである...
火野葦平 「花と龍」
...見台に唄方が三人...
火野葦平 「花と龍」
...絶壁の上に張り出したる物見台...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...今に至っては見台上にて手踊同様に扇をもって面白く拍子を合せ種々形を崩して古き名人達の心も知らず長々敷勝手気儘に上手振を専一とし...
山本笑月 「明治世相百話」
...見台に向って伸び上ったり踊ったり...
山本笑月 「明治世相百話」
...家康は書見台に眼を落して...
吉川英治 「新書太閤記」
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