...証見台に立った彼は、緊張しながら証言を述べた...
...華奢(きゃしゃ)な桐の見台(けんだい)にも...
芥川龍之介 「老年」
...決してその当日は不二見台へのぼるまいと決心したのであった...
海野十三 「海底都市」
...廃墟(はいきょ)の不二見台に立っていた僕だった...
海野十三 「海底都市」
...そのときには、小林少年も、物見台から出て、むねづたいに、警官たちのそばまで、きていました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...一つ見台のやうなものを拵へさせて...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...細い鞭で見台の端をピシリ/\とやられるたびに慄へあがつたことは今に忘れない...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...見台(けんだい)に向い...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「四年目の五月の節句じゃな」見台(けんだい)を前にして何かを読んでいた男の人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...物見台から庭を通って階下(した)の四畳半に入り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...書見台(しょけんだい)から顔をふり上げて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ハムレットは窓ぎわの書見台で立ったまましずかに読書していました...
久生十蘭 「ハムレット」
...書見台と青磁の香炉が載っているという...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...見台(けんだい)に両手をついて...
火野葦平 「花と龍」
...その中に物見台といふ小高い所があつて登つて見たが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...営舎の物見台に突ツ立つて...
牧野信一 「変装綺譚」
...今に至っては見台上にて手踊同様に扇をもって面白く拍子を合せ種々形を崩して古き名人達の心も知らず長々敷勝手気儘に上手振を専一とし...
山本笑月 「明治世相百話」
...次の間には、緋もうせんが敷いてあって、見台と、華やかな座蒲団が二つ、細棹(ほそざお)の三味線が一挺、その前においてある...
吉川英治 「脚」
...蹴鞠もしたという月見台わきの広庭などが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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