...あの男の正体(しょうたい)を見分ける事さえ...
芥川龍之介 「報恩記」
...そのきのこの有毒か無害かを可なりよく見分ける事が出来ます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...標的の実体を見分ける特殊な測距儀をもっているのであろう...
海野十三 「地球要塞」
...足跡を見分けることも出来ぬ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...吾々は素人として「香水の表情」を見分けるには...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...自分の知った人の中には雀(すずめ)の顔も見分ける人はあるが...
寺田寅彦 「自画像」
...その白さでなお見分けることができていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またジェラールの帽子とエルボーの帽子とをもみごとに見分けることができた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「幼少より剣を学んで……御身ほどの達人を見分ける眼がなかったは……それが残念!」島田虎之助はこの時...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼を上げても身近の内陣の中の細かなところがほとんどひとつとして見分けることもできないくらいなので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼にはそれを見分けるだけの余裕もなかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...なにもはっきりと見分けることができませんでした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...曇つてゐるかを見分けるがいい...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...そこに描かれてある対象のほとんど何物をも見分けることの出来なかった作品であった...
堀辰雄 「窓」
...両者を見分けることは出来ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...烏の年齢(とし)を見分ける法を知らない一人の子供が...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...月光で互の顔を見分ける銀座二丁目とをあなたに想像お出来なさいましょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...能の位とか心持とか型とかいうものを一々見分けるにはやはり観方の御修業が要るのですが...
山本笑月 「明治世相百話」
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