...ただまっ黒な立ち姿が見えるばかりでだれとも見分けがつかなかった...
有島武郎 「或る女」
...小松と見分けがつきません...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...王(みこ)のお骨(こつ)ということはすぐにお見分けがつきます」と申しあげました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...」「だがどうしたら其人達の見分けがつくでせう?」と...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...われわれの見た蟻(あり)や蜜蜂(みつばち)のように個体の甲と乙との見分けがつかなくならなければその「集団」はまだ本物になっていないと思う...
寺田寅彦 「写生紀行」
...人間の心の中の真なるものと偽なるものとを見分け...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...彼ら自身でも見分けがたい多くの理由が存していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何の見分けもつきませんでした...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...ほとんど彼女の姿を見分けることができないくらいだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...紙の帽子でそれと見分けられる印刷職工...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...林の中の大名の下屋敷の離屋に十日も留められたさうで御座います」「フ――ム」「本田蓼白と伊東參龍の見分けた成分は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顏の見分けも覺束ないくらゐ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこのどいつが見分けたというのだ」千太は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...月光で互の顔を見分ける銀座二丁目とをあなたに想像お出来なさいましょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...駈け出しの刑事なぞにはとても見分けが付かないそうである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...それすら見分けられなくなっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...きれいな女と醜(みにく)い女との見分けはもう日吉にもついていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...川島は二度と彼女を見分けることが出来なかったに違いないのだ...
蘭郁二郎 「植物人間」
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