...もはやあのあたりには昔のさまは見出せない...
田山花袋 「日本橋附近」
...幾何学に固有な――他の数学には見出せない――内容を与える...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...物的世界では本当のアクチュアリティーは見出せない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それはめったに見出せないものですが...
豊島与志雄 「女と帽子」
...見出せないのが悩みだ...
豊島与志雄 「在学理由」
...そしてそれが見出せないと...
豊島与志雄 「白血球」
...どこにも見出せない...
豊島与志雄 「慾」
...私にはもはや希望も目的も見出せないのだからさうすることは...
中原中也 「山羊の歌」
...普通の自然界においては見出せないような位置関係に置くところがまったく浪漫派じゃないか」「しかし...
夏目漱石 「三四郎」
...エジプトほど適切に当て嵌まる国は見出せない...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...不定形律の詩は決して本然の状態に見出せない...
萩原朔太郎 「青猫」
...今は逃亡手段も殆ど見出せない破目に陥つてゐた...
原民喜 「永遠のみどり」
...一方にあって他方に見出せないものはない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...何処にも救いを見出せない闇の中を這い廻ったのは...
松永延造 「職工と微笑」
...年三冊の可能はたやすく見出せないのが実際だろうと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...相互の感情と利害は妥協の余地が見出せないように相反している...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...それらしい人影はいつまでも見出せない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ツイ手近に來てゐながら見出せないのも道理なほどの山の蔭に彼の家はあつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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