...発音の悪い所を見出すためで...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...そこには昼と夜ほどの懸隔(けんかく)を見出す事であろうと思われる位だった...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...僅かな隙を見出す機転と胆力(たんりょく)とがあった...
海野十三 「地中魔」
...今ではその痕跡(あと)をすら見出すことが出来なくなつた...
田山録弥 「船路」
...一度もお湯に入る隙を見出すことができなかった...
徳田秋声 「黴」
...却って個別化されたる諸事物間の或る特殊の一定の関係を見出すことこそ其の目的でなければならないのであるから...
戸坂潤 「科学方法論」
...なる程小林は殆んど凡ての意図を一応かなり公平に無私に理解出来る理知的な文芸批評家だから、他人と喧嘩すべく無意味な興奮にかられるような心配はまずないが、それでも少なくとも私は、何かに向かって吠えている彼を至る処に、顕著に見出す、之は私の錯覚ではないだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...太陽の光に照されて見出すのである...
富永太郎 「美しき敵」
...そしてたいていは高尚な点を見出すのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生活できるだけの地位を見出すまで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...慇懃(いんぎん)な男女間(なんにょかん)の礼義は彼らのどちらにも見出す事ができなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...日本資本主義が当面せる諸問題の根本的解決の道を見出すべき鍵である...
野呂栄太郎 「『日本資本主義発達史講座』趣意書」
...僕はそこに彼の性格の最初の悲劇を見出す...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...誰でも見出すであらう...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...むしろ我々は彼が懷疑の存在によつて眞理の存在を論證してゐるのを見出すのである...
三木清 「認識論」
...その時代には未だ人物は人物を見出すよろこびをもち得ていたのでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...第六は協力性の美をここに見出すということです...
柳宗悦 「民藝の性質」
...浙江(せっこう)まんじゅうとあるのを見出すと...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??