...ところが老人達は二三竿の疎らな枝葉の上に宿る一片の涼味のほかに趣味を見出すまいとする...
會津八一 「趣味の修養」
...無邪気な小児の熱中した遊戯の中に見出すことが出来ると思う...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...『山の懐の中の何処かに銅を見出すと...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それでも腰にだけは破れた布切(ぬのぎれ)を巻いているものを見出すことができた...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...実に不思議な色彩を見出すでしょう? 絵は彼女自身の肖像であり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「素晴しい記念品」
...そしてこの弁証法が存在論に地盤を見出すであろうと私の云ったのは之を意味したのであった...
戸坂潤 「科学方法論」
...さて吾々はこうやって日常的概念による空間に就いて見出すことの出来る一切の根本規定は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...無下に国防予算の膨大さに反対する口実を見出すことは出来ぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私の眼を鏡の底に見出すと...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...主人の意に反することに意地悪い楽しみを見出すものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして町の名さえ寺町(てらまち)といわれた処は下谷(したや)浅草(あさくさ)牛込(うしごめ)四谷(よつや)芝(しば)を始め各区に渡ってこれを見出すことが出来る...
永井荷風 「日和下駄」
...何者の姿をも見出すことはできません...
中里介山 「大菩薩峠」
...相変らずぼんやり止り木にとまつてゐる鳥を見出すと...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...彼らが夜歩きや踊り見物に現われるのを見出す者はなかった...
牧野信一 「鬼涙村」
...敵の軍馬を鏖殺(おうさつ)すべき薬科を見出すかも知れぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...わたしが老年の中に見出すただ一つの慰めであって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一つの鍵を見出すべきではないかと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々は烈しい十字軍的態度を見出すことが出来る...
和辻哲郎 「鎖国」
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