...余は普通基督教徒が目(もく)して論ずるに足らざるものと見做す小教派の中にも靄然(あいぜん)たる君子...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...自然史についての彼の膨大な本は自然史に属すると正しく見做すことのできない多くの主題を含んでいる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...自叙伝の一節とも見做すべきもので...
丘浅次郎 「落第と退校」
...そして確かに私は何等かの神が欺瞞者であると見做すべきいかなる機會も有しないのであり...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...これはとりわけかの外來のものと私の見做すところの觀念のうちに數へらるべきものであるが...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そして確かに私は何らかの神が欺瞞者であると見做すべきいかなる機会も有しないのであり...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...自己の拡大・訂正・追加に過ぎないものと見做すことが...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...幾何学的に構成する(構成は数学に固有であり従って物質を数学点と見做す運動学には本質的である)こと...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...カントはニュートンの物理学のみを科学の典型と見做す処に於て一面的であるのを免れなかった...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...相反する二つの契機と見做す...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...理性乃至悟性の観念的自発性による単なる構成だと見做すことに存する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...広く官吏と見做すことが出来る...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そういう歴史的法則を論理と見做すことも...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...すでに私が幾何学的空間と直観空間との区別を指摘したように前者が後者に基きながらも結局後者とは区別されねばならなかったことから見ても空間をただ一種のものと見做すのは独断でなければ無造作の故である...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...谷崎氏の作品をば靡爛の極致に達したデカダンスの芸術の好適例と見做すのである...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...當時の日本全國中何處よりも進歩の遲くれて居つた地域と見做すを得べきである...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...更に斯く規定されることによつて存在は現實的には初めて存在すると見做す點に於ては...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...身體を所謂外的な存在と見做すことは出來なからう...
三木清 「歴史哲學」
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