...まことに見上げたものである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...見上げたものの大学志願で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...この点実に見上げたものでありまして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「見上げたものです...
太宰治 「新ハムレット」
...例の『根性まがり』のマリヤ・ニキーチシナになるとさすがに見上げたもので...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...仙波の娘としたなら見上げたもの――それに...
直木三十五 「南国太平記」
...見上げたものだと七兵衛も感心致しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...珠磨(たます)りの名人理学士水島寒月でさあ」「ひやひや見上げたものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彌三郎の態度はまこに見上げたものだつたに相違ありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たしかに見上げたものだった...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...「きみの一途さと勇気は見上げたものだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...四軽業のお初と、世に聴えたほどの女泥棒、師弟二人の秘話を、思わず耳にして、さすがに枕さがしもしかねて、そのまま煙のように役者宿を出てしまったが、このまま、これほどの他人の大事、歯の中におさめたまま辛抱していれば、見上げたもの、さすがはいい悪党と、讃められもしたろうに、お初とても、凡婦――凡婦も凡婦、いかなる世上の女よりも、欲望も感情も激烈な、おのれを抑えることの出来ぬ性分だった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかしこれに反して印度人の態度は見上げたものだった...
夢野久作 「冥土行進曲」
...ぴたぴたっと締めよって来た鮮かさは見上げたものだよ...
横光利一 「旅愁」
...「へい、いいにもなんにも、それで大満足でございます」「むむ、見上げたものだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...見上げたものと云っていい...
吉川英治 「源頼朝」
...おふくろと会ったって? ……実あ、きのうから俺も捜し歩いているのだが」「えらい老母(としより)だ、見上げたもの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見上げたもの』『未熟(みじゅく)ではあるが...
吉川英治 「山浦清麿」
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