...お父さんは梶はそこはかえって見上げたものだと思ってるくらいだて...
有島武郎 「星座」
...いやもう見上げたもの...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...相手のお方の態度も見上げたものさ...
太宰治 「新ハムレット」
...「見上げたものです...
太宰治 「新ハムレット」
...これは存外見上げたものだと思われる...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...例の『根性まがり』のマリヤ・ニキーチシナになるとさすがに見上げたもので...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...仙波の娘としたなら見上げたもの――それに...
直木三十五 「南国太平記」
...なかなか見上げたものでございますな...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなところで君がヴァイオリンを独習したのは見上げたものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...珠磨(たます)りの名人理学士水島寒月でさあ」「ひやひや見上げたものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...弥三郎の態度はまことに見上げたものだったに相違ありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四軽業のお初と、世に聴えたほどの女泥棒、師弟二人の秘話を、思わず耳にして、さすがに枕さがしもしかねて、そのまま煙のように役者宿を出てしまったが、このまま、これほどの他人の大事、歯の中におさめたまま辛抱していれば、見上げたもの、さすがはいい悪党と、讃められもしたろうに、お初とても、凡婦――凡婦も凡婦、いかなる世上の女よりも、欲望も感情も激烈な、おのれを抑えることの出来ぬ性分だった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...風邪もおひきにならないのは見上げたものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぴたぴたっと締めよって来た鮮かさは見上げたものだよ...
横光利一 「旅愁」
...そしてその舞踏ぶりはさうした着物には似氣ない見上げたものであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...見上げたものだと...
吉川英治 「折々の記」
...見上げたものと云っていい...
吉川英治 「源頼朝」
...見上げたもの』『未熟(みじゅく)ではあるが...
吉川英治 「山浦清麿」
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