...五十川さんなぞはなんでも物を僻目(ひがめ)で見るから僕はいやなんです...
有島武郎 「或る女」
...俺も少し考へて見るから...
石川啄木 「鳥影」
...その茶入が見るから閑寂な侘しい気持を...
薄田泣菫 「侘助椿」
...見るからにいかにも恐ろしい仏もあります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...見るからに独逸式面貌の...
谷崎潤一郎 「細雪」
...見るからに智的な人物...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...溌剌たる言語の中で泳いでゐるのを見るからだ...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...見るからに弱りきって...
久生十蘭 「ノア」
...見るからにずるそうな面構え...
久生十蘭 「魔都」
...頭部と肩は見るからに巨大で...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...そして見るからに神経質な脚が...
牧野信一 「四郎と口笛」
...見るから美味しそうなものを召し上がっておいでなすってて...
正岡容 「小説 圓朝」
...見るからに、うすぺらな、いやな感じのする型であった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...見るからに無鉄砲な...
夢野久作 「暗黒公使」
...見るからにものものしい扮装(いでた)ちで諸卒のあいだからさっと馬をすすめ...
吉川英治 「三国志」
...見るからにものものしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...着のみ着のままの破(や)れ法衣(ごろも)――見るからに配所の人らしくいぶせかった...
吉川英治 「親鸞」
...見るからに明るい氣持がした...
若山牧水 「樹木とその葉」
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