...最早わが樂しき市(まち)と美しき海との見ゆるに程あらじといひぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...漕(こ)ぐ手も見ゆる帰り舟...
伊藤左千夫 「浜菊」
...彼処(かしこ)に見ゆる森の陰に...
巌谷小波 「こがね丸」
...あたりしみじみと見ゆるに...
上田敏 「月」
...斯ばかり明かに見ゆる也...
大町桂月 「千葉夜行記」
...手に取る如く見ゆ』と...
大町桂月 「北總の十六島」
...微(かすか)に燈の光(ひかり)見ゆるは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...もしくは山と見ゆるものあるは...
谷譲次 「踊る地平線」
...目に見ゆる労役があり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...獨り國道を辿る木曾川のすぎにし舟を追ひがてに松の落葉を踏みつゝぞ來し木曾川の沿岸をゆく鱗なす秋の白雲棚引きて犬山の城松の上に見ゆ各務が原淺茅生の各務(かゞみ)が原は群れて刈る秣千草眞熊手に掻く十五日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...命長きわれを恨み顔なる年寄の如く見ゆるが...
夏目漱石 「薤露行」
...まだ大尉になりてほどもあらじと見ゆる小林という少年士官...
森鴎外 「文づかい」
...「君は善き人なりと見ゆ...
森鴎外 「舞姫」
...愁ひ来て丘にのぼりて酸(す)の香る蜜柑もぐなり悲しみの青き蜜柑を栗林こえて見ゆるは背きにし君の町なるぞゆふぐれに深く沈みて掌(て)にしみる青き蜜柑よそをかみて何を思はむ昔(かみ)の日は皆空しきにああされど君も寂しとこの丘の青き蜜柑のその香りなぜか愛でたり自らの影をふみつつゆふぐれの丘を下りき掌に悲し青き蜜柑よ...
森川義信 「青き蜜柑」
...論語衞靈公篇に見ゆ...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...船にして今は夜明けつ小雨降りけぶらふ崎の御熊野(みくまの)の見ゆ下総犬吠岬にて...
若山牧水 「なまけ者と雨」
...ひと夜寝てわが立ち出づる山かげのいで湯の村に雪降りにけり起き出でゝ見るあかつきの裏山の紅葉の山に雪降りにけり朝だちの足もと暗しせまりあふ狭間の路にはだら雪積み上野と越後の国のさかひなる峰の高きに雪降りにけりはだらかに雪の見ゆるは檜の森の黒木の山に降れる故にぞ檜の森の黒木の山にうすらかに降りぬる雪は寒げにし見ゆ昨日の通りに路を急いでやがてひろびろとした枯芒の原...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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