...見ゆる限りは雪又雪...
石川啄木 「雪中行」
...風に戦(そよ)いで見ゆるばかり...
泉鏡花 「婦系図」
...亜米利加に於ける数万の婦人が団体的事業にその家庭と小児の世話を任かせ自からは各自の職業或は商売に従事してゐるのは一見如何にも社会にとつて有益であるかの如く見ゆる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...島に移住せしものは無かりしと見ゆ...
大町桂月 「沖の小島」
...羽田にゆけば見ゆるなりと...
大町桂月 「鹿野山」
...諸国の風土記に見ゆる...
高木敏雄 「比較神話学」
... 305288 II 764.291 V 296.296 出陣せざるその賠償を爲すことは XIII 669 に見ゆ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...気が狂うたものと見ゆる」「それに違いない...
中里介山 「大菩薩峠」
...天の柱が落ちてその真中に刺された如く見ゆるは本丸であろう...
夏目漱石 「幻影の盾」
...我れはまあ幾歳(いくつ)ほどに見ゆるぞや...
一葉 「暗夜」
...実に捧腹(ほうふく)にも堪えざるほどの愚を働きたるように見ゆれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その時悟空は「人並に俺のやうな者でも女の誘惑に遇ふやうに見ゆるのかしら...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...すなわち蛸(たこ)と化(な)りて沖に游ぎ去ったと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...一たびやり掛けた事はいかな難件をも仕遂げるが面白いと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...クロステル街のあたりは凸凹坎(かんか)の處は見ゆめれど...
森鴎外 「舞姫」
...三月廿七日マルセイユ見ゆ――灰白色の陸地に松色の樹木が苔のように喰いついている...
横光利一 「欧洲紀行」
...父子(おやこ)狎(な)れ合いの仕事と見ゆる」山木方が...
吉川英治 「源頼朝」
...横顔が汽車の壁に凭って立っている私の正面一二尺の所に見ゆる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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