...赤い更紗(さらさ)の布(きれ)と一しょに珍しい見ものに違いなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...どんな彼らが来るか見ものだわい」辻中佐は幕僚を見かえって...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...それは実に珍しい見ものであった...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...これゃ見ものだ」と先になって走りだした...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...本物のリアルト号がどんな活躍をするか見ものだ」第三章翌週の月曜日...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...生きて十四号室を出て来るか何うか――それこそ見ものだ」「金曜は...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...醜怪な見ものであった...
宮本百合子 「高台寺」
...大太鼓(おおだいこ)を作る店なども真に見ものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...地面の上に広げて天日(てんぴ)に晒(さら)す様は見ものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...大型のを作る様などは見ものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...辻の見ものゝ主要なるものであつたものかどうか...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...それからは見ものだったよ...
山川方夫 「お守り」
...官兵衛一代にかけて見ものであろう」と...
吉川英治 「黒田如水」
...楠木との駆け合せは見もの」とする心理が手伝っていたこともある...
吉川英治 「私本太平記」
...こいつは大したこの世の見ものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...敏(さと)くも、時代の方向を、見さだめたつもりで、中国経略の途中から、突如(とつじょ)、主将の秀吉を裏切り、また盟主信長に反抗を宣言して、伊丹(いたみ)の城にたてこもった荒木摂津守村重(せっつのかみむらしげ)の孤立化こそ、見ものであり、笑止(しょうし)な存在となった...
吉川英治 「新書太閤記」
...上古末代の見もの...
吉川英治 「新書太閤記」
...老公をつかまえてやりおるやりおる」これは見ものと...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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