...本当に見ものだった...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...それは長江を遡(さかのぼ)って来た僕には決して珍しい見ものではなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...しかし少くとも僕の目には気味の悪い見ものにも違いなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...そは好き見ものなるべしといひつゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...電光が煽られる嵐の時の空は本当に見ものだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それから当時は祇園祭の時分の屏風祭が又見ものでして...
上村松園 「冷かされた桃割娘」
...ここの馬酔木だけは全く奈良の見ものである...
土田杏村 「あしびの花」
...「自然の設計」に機械的原理の応用されている一例としておもしろい見ものである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...清の風呂場の活躍が見ものだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...生きて十四号室を出て来るか何うか――それこそ見ものだ」「金曜は...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...そこが見ものだ、それが見たいのだ、山下の民に被害の無い程度で上のような大爆発をやってくれぬものかと私は窃(ひそか)にそれを希望し、さくや姫にも祈願し、一生のうちに一度でもよいからそれが見えれば、私の往生は疑いもなく安楽至極で冥土の旅路も何んの障りもないであろう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...幼いわたしにとって菊人形は面白さとうす気味わるさとのまじりあった見ものだった...
宮本百合子 「菊人形」
...ここから眺めてゐるのは一種の見ものには違ひない...
三好達治 「銀座街頭」
...一日に何百と描くその技の早さは見ものでさえあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...何が撮れてるか今夜は見ものだぞ...
横光利一 「旅愁」
...浪華津(なにわづ)にこの街が開かれて以来の見ものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「そこが見ものだ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なんといってもここの見ものは建築であるから...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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