...努めてそれを見まいとしたであらう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...――敏子が内心見まいとしていた...
芥川龍之介 「母」
...もう鏡は見まいと思うほど顔はげっそりと肉がこけて...
有島武郎 「或る女」
...見まいとしても、視線がその方に行った...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...顔を反向(そむ)けて、見まいとしても、やはり見ずにはいられないのだ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...見まいとしている婿の姿が...
徳田秋声 「足迹」
...なるべく彼女のほうを見まいとしているのに気がついた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...見まいとしてもじりじり気が惹きつけられていった...
豊島与志雄 「黒点」
...しかしいくら見まいとしても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを見まいがために...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜更けにあの音を聞くのはいやだ」お銀様は目を閉じて幸内の面影(おもかげ)を見まいとし...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども不思議だな、夢を見ているうちだけが、人間らしくなるよ」「ようござんすねえ、沢山よい夢をごらんなさいまし」「よい夢ばかりは見ておられない、見たくもない夢もずいぶん見るけれど、どうも夢のことだから、えりごのみをするわけにはゆかないのさ」「そうですねえ、夢ばっかりは、見たいと思ってもいい夢が見られず、見まいとしても、悪い夢を見たがるものですから……でも、先生、やっぱり、心に無いことは、夢にも見ませんのねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お嬢様」お角は見まいとした...
中里介山 「大菩薩峠」
...人は目を閉じて見まいとしても...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...「今日こうして関迎えをした私を姉さんは無関心にも見まいね」などと言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...もう二度と「足の夢」を見まい……今朝(けさ)みたような気味のわるい「自分の足の幻影」にチョイチョイ悩まされるような事になっては...
夢野久作 「一足お先に」
...高氏は見まいとした...
吉川英治 「私本太平記」
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