...夏のうちは何の見どころもないやうに思はれて...
薄田泣菫 「独楽園」
...但し幼稚といううちにどこか一点の見どころあるものでなければならぬ...
高浜虚子 「俳句への道」
...なんの見どころも無い百姓女でありますが...
太宰治 「駈込み訴え」
...見どころのある男子の口にせぬものです...
太宰治 「新ハムレット」
...あれは見どころのある...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...お豊(とよ)は花見どころの騒(さわ)ぎではない...
永井荷風 「すみだ川」
...彼女は花見どころではないが...
野口米次郎 「能楽論」
...短刀には見どころがある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見どころがあるような気もしております……そういう点を...
久生十蘭 「あなたも私も」
...見どころのちがうところがしみじみと面白い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...見どころのあるものをえらんだ...
室生犀星 「生涯の垣根」
...眉が美事(みごと)で自然に顔を引き立たせたのでやや見どころがあるように見える...
山田美妙 「武蔵野」
...関定の子息関平のどこやら見どころある為人(ひととなり)を愛(め)でて...
吉川英治 「三国志」
...抱えてくれるというのかね」「汝(われ)の面(つら)だましいに見どころがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...(平介は見どころある者なれば留めおけ)という信長の特旨から...
吉川英治 「新書太閤記」
...その上野介が、いつ見知ったのか、よく境内や裏山を駈けずり廻っている「四郎ッぺ」に眼をつけて、(あの小僧、見どころがある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あれは見どころがある)と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...見どころがあった...
吉川英治 「松のや露八」
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