...然し何の見どころあつてさうかと考へて見ると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...夏のうちは何の見どころもないやうに思はれて...
薄田泣菫 「独楽園」
...」横沢氏は、にやにや笑って、「見どころあり、かね?」「演技部ですか、文芸部ですか?」上杉氏が鉛筆でご自分の顎を軽く叩(たた)きながら尋ねる...
太宰治 「正義と微笑」
...何の見どころのない烏(からす)でも...
太宰治 「惜別」
...見どころある作品なり...
太宰治 「もの思う葦」
...闘牛のなかの見どころである...
谷譲次 「踊る地平線」
...馬酔木は花白く見どころがないから...
土田杏村 「あしびの花」
...また観客はカメラのようにあんなに勝手に位置を変えて自由に見どころを得られるはずはないのである...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...しかしこの映画を一種の純粋な情調映画と見なし「俳諧的(はいかいてき)映画」の方向への第一歩の試みとして評価するとすれば相当に見どころのある映画だと思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...とりたてて見どころのない草ながら私も鳳仙花が好きである...
中勘助 「銀の匙」
...見どころのありそうな子守女を発見すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺はあのお篠といふ女に見どころがあると思ふよ」二人はそんな事を言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見どころのあるものをえらんだ...
室生犀星 「生涯の垣根」
...青野季吉を書いた鋭く温かい一文は気概も見どころも文章から立つ埃までみんな大事にしまってあって...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...眉が美事(みごと)で自然に顔を引き立たせたのでやや見どころがあるように見える...
山田美妙 「武蔵野」
...ただ一つ見どころがあるので...
横光利一 「旅愁」
...どこに見どころがあるかもしれない」「じゃあ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その上野介が、いつ見知ったのか、よく境内や裏山を駈けずり廻っている「四郎ッぺ」に眼をつけて、(あの小僧、見どころがある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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