...若しそこに人が居つたら人は却つて水に映つた手古奈の顏に見とれるのであらう...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...省作も今はうっとりしておとよさんに見とれるほかなかった...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...それに見とれる為に集って来る程...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...自分自身の肉体に見とれる有様を...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...しみじみと見とれるのは...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...山水の美にうつとり見とれるほどの余裕なんて無いやうに思はれるが...
太宰治 「お伽草紙」
...彼は珍らしそうにそれらのものに見とれる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...黙つて立つてるもので先生はしかたなしに一字二字づつ教へて手をひくやうにして読ませたけれど私は加藤清正が明軍に取囲まれてる挿画に見とれるばかりで本のはうは皆目わからない...
中勘助 「銀の匙」
...人々が自然の美しさの中に見とれるということは...
中井正一 「図書館に生きる道」
...南老人でなくとも見とれる程でした...
野村胡堂 「古銭の謎」
...実に見とれるばかりの美しさになつたので...
村山籌子 「お猫さん」
...繁華街ですら男どもが振り返って見とれるほどだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...物を食う男の口許(くちもと)を母親のように見とれる年齢に達していた...
本庄陸男 「石狩川」
...面頬(めんぼお)も胴(どう)も籠手(こて)もしばしば見とれるほどの技を示します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...見とれるほど立派なものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...其等の静物とが見とれる如く...
與謝野寛 「梅原良三郎氏のモンマルトルの画室」
...親の目にも見とれるくらい...
吉川英治 「江戸三国志」
...「…………」彼はこの大観につい見とれる...
吉川英治 「私本太平記」
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