...しみじみと見とれるのは...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...頭の上の柿の実に見とれる折にも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...山水の美にうつとり見とれるほどの餘裕なんて無いやうに思はれるが...
太宰治 「お伽草紙」
...彼は珍らしそうにそれらのものに見とれる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...黙つて立つてるもので先生はしかたなしに一字二字づつ教へて手をひくやうにして読ませたけれど私は加藤清正が明軍に取囲まれてる挿画に見とれるばかりで本のはうは皆目わからない...
中勘助 「銀の匙」
...そんなときに私は小暗い槙の木の蔭に立つて静に静にくれてゆく遠山の色に見とれるのが好きであつた...
中勘助 「銀の匙」
...人々が自然の美しさの中に見とれるということは...
中井正一 「図書館に生きる道」
...われながら見とれるほどの出来と見ましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...虫眼鏡で雪山の姿に見とれる癖がついてしまった...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...玻璃越しに見える花々にわたしは見とれる...
原民喜 「遥かな旅」
...実にどうも見とれるような美人...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...実に見とれるばかりの美しさになつたので...
村山籌子 「お猫さん」
...繁華街ですら男どもが振り返って見とれるほどだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...物を食う男の口許(くちもと)を母親のように見とれる年齢に達していた...
本庄陸男 「石狩川」
...見とれるほど立派なものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...其等の静物とが見とれる如く...
與謝野寛 「梅原良三郎氏のモンマルトルの画室」
...見とれるばかりいい塔なり...
吉川英治 「随筆 新平家」
...またぼんやりと見とれる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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