...なんでも見とおしだ...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...むこうまで見とおしなんだからなあ...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...内側は鳥の巣のように開けっぱなしで見とおしの家で...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...結局は努力の問題だけだという見とおしで...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっかり見とおして置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...話はとかく戦争の見とおしになるのであった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...源次郎さんの行方はもうこの阿古十郎が見とおしましたから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あかるい陽の下で見るこの見とおしも利(き)かない茫洋(ぼうよう)とした野山はどうしたものであろう...
本庄陸男 「石狩川」
...やはりのんびりした見とおしがあってね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...出版整備の見とおしも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたがゆっくり横になりながら答えを見出して下すったらと思います(これは今後の文学がその国でおそろしく豊富に花咲くだろうという明かな見とおしとの対比において)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生きる力のつよい人間としての見とおしと覚悟は出来ているでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぼくたちの話を見とおしてやって来たにちがいないんです」「おらああんなに吃驚(びっくり)したこたあなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...告白するまでもなく自分の過ちは見とおしている筈だ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...よく見とおしは利かないが...
山本周五郎 「風流太平記」
...もう次の歴史を見とおしている...
吉川英治 「新書太閤記」
...そう楽天的に末を見とおしていられないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかし秀吉の追放令はやがて緩和されるであろうという見とおしをも伴っていたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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