...自分の全部を見て呉れた上の戀ではないからと思ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これを見て呉れなか/\熱が下らない」と言つて文太郎は枕頭に自分で亂雜に書き留めた體温表を示した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...來て見て呉れる人も矢張上方の人で...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...阿爺さんは是非新築中の別荘を見て呉れと云って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...先生の脚本研究会の会員が僕のとこへ向けて本を書いたから見て呉れと言はれる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...こっちへ来て見て呉れと言いますと...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...井伏先生に訊いて見て呉れないか? と頼むのであつた...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...「もう一度笑つて見て呉れ――」と私が追求すると...
牧野信一 「出発」
...もう一辺やつて見て呉れ...
牧野信一 「蝉」
...ちよつと起きあがつて見て呉れない...
牧野信一 「痴日」
...たしかに何処何処のカフエーで落したから念の為に訊いて見て呉れといふので...
牧野信一 「老猾抄」
...換言すると「嘘の学問」「えせ学問」「見て呉れの学問」を攻撃するだけで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何か居るか見て呉れ...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...「みんな向うを見て呉れ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...見て呉れたか」そんなつかぬようなことをいった...
山本周五郎 「はたし状」
...すぎと母が見て呉れます...
山本周五郎 「めおと蝶」
...「これを見て呉れ」その紙片には...
山本周五郎 「山彦乙女」
...どうか見て呉れと云ってよこした...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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