...同時にこんな所で思いもかけず出あったが予想のほかに満足であったらしい倉地の顔つきを見て取ると...
有島武郎 「或る女」
...すぐに事のあり態を見て取ると...
薄田泣菫 「独楽園」
...通念の自滅の内から新しい社会常識=人間常識への醗酵を見て取る眼こそ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この思想文化上の対立を単に混乱という風に見て取るのは...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...満足に体を包むこともできやしない! ひどいぼろぼろだ……あの女はこれをことごとく見て取るわけだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...尋常なものを尋常な眼で最もよく見て取る所に...
豊島与志雄 「最近の菊池寛氏」
...他人のうちに悪を見て取るのが非常に心苦しいものだから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして様子を見て取ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らの姿をすっかり見て取ることができて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どちらにしても見て取ることができない人でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おたがいの姿を見て取ることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...役人の権幕(けんまく)を見て取ることができずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜之助は眼が悪いから見て取るわけにはいくまいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いま胆吹王国の主となろうとしているお銀様その人だと見て取ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうも甘味がたりないと思っているらしいのを見て取ると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...事重大と見て取るや...
本庄陸男 「石狩川」
...それこそほんのすこうし和いだ影を見て取ると...
水野仙子 「脱殼」
...犬でさへ直ぐに流浪人だといふ事を見て取るのです...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
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