...見ている者をして思わず涙ぐませた...
海野十三 「海底大陸」
...私の見ている窓の下に連れて来て...
太宰治 「トカトントン」
...見ているうちに大きな雨が降ってきた...
田中貢太郎 「虎媛」
...いつか田舎(いなか)から出て来た親戚(しんせき)の老婦人を帝劇へ案内して菊五郎(きくごろう)と三津五郎(みつごろう)の舞踊を見せた時に、その婦人が「あまりおもしろくて、見ているうちに、私はこんなにおもしろくてもいいのかしらんと思って、なんだかそら恐ろしくなりました」と言った...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...見ている人の総てをまた圧倒的にしてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...怖々見ている)弥八 (升公等を制し...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...隣の庭のカンナの花を見ていると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...尊敬と感嘆との気持でわたしはあの人たちの愚かしいふるまいを見ているんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...誰も見ている者はない...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...中央の台を長いことじっと見ている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...自分の心の真の流れを見ている女は...
宮本百合子 「新しい船出」
...見ていると大事な空地の花壇の青紫蘇がぴしぴし雨脚に打たれて撓う...
宮本百合子 「雨と子供」
...どうも平気で見ていることが出来まいなどと云った...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...じっと見ているのに堪えられないのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この地方のヤキシメまたヤイシメは私も前年見ているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そうすると我々が三輪式(みわしき)神話の残影と見ている竜婚・蛇婚の国々の話の中にも...
柳田国男 「山の人生」
...その菜っ葉服のポケットの中でピストルを構えているのが真上から見ているせいか...
夢野久作 「ココナットの実」
...本能寺を見ている矢代の口にも自然にのぼって来て...
横光利一 「旅愁」
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