...女は気味が悪かろうが、そんなことは一向構わん、艶々として、と見た目に、舌まで黒い...
泉鏡花 「薄紅梅」
...……最初に見た目はどこまでも附絡(つきまと)う...
泉鏡花 「海神別荘」
...あの犬が顔の両側にぶらぶらと下げて持って行ったあの靴が、今ここにきちんとそろえて脱いで置いてあるということが、見た目の上では、なにか関連がない妙な感じとして彼をくすぐった...
梅崎春生 「黄色い日日」
...それに木彫りは破損しやすいが、象牙彫りは粘着力(ねんちゃくりょく)があって、しかも、見た目に美しく、何んとなく手の中へ入れて丸められるような可愛らしさがありますから、時流に適したは無理のないこと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...外から見た目には綺麗(きれい)でも...
田中英光 「オリンポスの果実」
...『なるほど見た目にはいい暮らしをしているが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...少くとも見た目に彼等の不自由を感じないほどの場所に...
豊島与志雄 「同感」
...鯛は見た目が美しく...
中勘助 「銀の匙」
...見た目が粋(いき)だあな...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人は見た目には主従の形で...
中里介山 「大菩薩峠」
...見た目にはたしかにバラーブラの印象を与えられた...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...見た目におかしくなければ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...見た目はいゝが、味は、伊藤では駄目だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ただ遠くから見た目に何んとなくそう見えるだけのものらしい...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...何事にも見た目があれば裏があらあ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「問われないのは恨めしいものでしょうか」こう言って横に源氏のほうを見た目つきは恥ずかしそうで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あの偸み見た目付がだんだんに馴らされてゆくのだ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...また見た目にも美しいかを...
柳田国男 「母の手毬歌」
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