...羽状の熱帯的な葉は見た目に奇異ではあるがこころよかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...三重の塔は法隆寺の塔を見た目には物足らぬが其でも蟇股や撥形の争はれぬ推古式のところが面白い...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...六十七「本當にお氣の毒樣ね」とお若は三藏の顏を一寸見た目を外らして銚子を取上げ「明晩もう一度いらしつて下さいな...
高濱虚子 「俳諧師」
...この狆を老年と見た目は高いと思いながら...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼女が窺(うかが)うようにチラッと私を見た目つきでそれが分ったのです...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...「見た目はのほほんとしているが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...見た目はどこか羊に似ているが――一組の巨大な角がある...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...あらゆるものを見た目だけで確実なものであると見取ったこのことを...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...けれどそれらの言葉の下にある感情の影をちらと見た目から...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鯛は見た目が美しく...
中勘助 「銀の匙」
...一応後史を見た目からもいちど前史をふり返るとき...
服部之総 「福沢諭吉」
...ただ遠くから見た目に何んとなくそう見えるだけのものらしい...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...本件には見た目以上の何かがあり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
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正岡子規 「俳句の初歩」
...決して見た目のいゝものでは無かつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...言わば見た目ばかりパッと綺麗な銀流しだあ! なんにならず...
三好十郎 「樹氷」
...「問われないのは恨めしいものでしょうか」こう言って横に源氏のほうを見た目つきは恥ずかしそうで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうも見た目が淋しいというので...
山本笑月 「明治世相百話」
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