...この缶詰を前に見たこともないし...
海野十三 「地獄の使者」
...見たこともないやうな草花を寫生したり...
竹久夢二 「砂がき」
...まだ見たこともない海の彼方(かなた)の国々や...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...お島は久しく見たこともないような...
徳田秋声 「あらくれ」
...今までに見たこともない妙な形の魚で...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...少女が今まで見たこともない見事な人形でしたが...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...見たこともない一人の男のひとが這入(はい)って来て...
林芙美子 「蛙」
...まだこれまで見たこともない型のフロックコートを眺めたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...――ちっとも知らないし――いままでに見たこともないと言うのだった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...まだ見たこともない女と自分とが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...お休みするところは見たこともないワ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...そこでは曾(か)つて見たこともないこの巣窟にありがちな慘忍な形式で...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...誰も昔から考えて見たこともないんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...見たこともないおふじという女についても...
山本周五郎 「青べか物語」
...後から来た見たこともない青年が...
横光利一 「夜の靴」
...まだ見たこともないヨーロッパが足の下に実物となって横たわっているのである...
横光利一 「旅愁」
...当時の江戸ではまだ見たこともない...
吉川英治 「江戸三国志」
...こんな父は見たこともないので...
吉川英治 「私本太平記」
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