...学校だけは卒業して見せてくれるだろう...
太宰治 「東京八景」
...そしてそんならその雑誌を誰が雪子に見せるべきかと云うことを二人で相談した結果...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分をいい子に見せようと思って...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...見せ物場を駆け出した...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...あの人が伯母さんの家に一度も姿を見せなかったことが...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...彼女はもう生きてるしるしだに見せなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...目に物を見せてくれる」長押(なげし)にあった九尺柄の槍を取って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「じゃ京都へ帰りましょうか」と心細い顔に笑(えみ)を浮べて見せる...
夏目漱石 「虞美人草」
...行儀よく廻転する様に見せてゐる...
夏目漱石 「それから」
...ちょっと見せて貰(もら)いたいな」「お湯にいらっしゃる時...
夏目漱石 「明暗」
...裂き切られた服を着たままの姿で兵士の前で輪を描いてぐるりと身体を廻して見せた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...気持のいい世界の様子を更に引立てて見せる上天気のうちでも...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...元よりそなたが大の贔屓――美しい顔を見せてやって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お登和のおらぬ時ならば早速悪口を利(き)き出さん場合なれどもお登和嬢の前にて大原を軽蔑するように見せては後(のち)のため悪(あ)しかりなんと笑(わらい)を忍び「お登和さん出して見てもようございますか」お登和「ハイ」と気のなき返事...
村井弦斎 「食道楽」
...ついぞ顏を見せたことがなかつた...
室生犀星 「京洛日記」
...「きょうこそ美事になんじを討ち取って見せるぞ...
室生犀星 「姫たちばな」
...三州の有名な花祭(はなまつり)に用いる「ざぜち」と呼ぶ切紙も見事な出来栄を見せます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...海もたえず明暗の変化を見せていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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