...計略を敵に見すかされてむざむざと討ち死にしたかな...
有島武郎 「ドモ又の死」
...汝は人に本性を見するときなきか...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...目方の不足したのや偽物を発見する速度に就ても...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...渠は自己の存在を發見するところには必らず苦痛と悲哀とが伴ふことを承知してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...まだこのわしをお見すてなさらないのじゃ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...他より伝播したるものなることを発見することあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...灰色の雲の中に隠見する岬頭(こうとう)いくつ糢糊(もこ)として墨絵に似たり...
寺田寅彦 「東上記」
...その眼界の秀聳(しゅうしょう)なるを概見すべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それで私は見すごしができないわけなんでございます」「嘘を言うない」「嘘なもんですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が書いたものが斯(こ)んな見ず知らずの人から同情を受けて居ると云う事を発見するのは非常に難有(ありがた)い...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...おれの心一ツで親女房に憂目(うきめ)を見するという事に其時はツイ気が付かなんだが...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...権力者のきたないからくりを見すかしながら...
宮本百合子 「『健康会議』創作選評」
...読ものとして面白く拝見するのを常としてゐる...
三好達治 「棋家の文章など」
...源氏が拝見することを予想して用意あそばされた物らしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その矛盾を塗りつぶすためには……そこから市井(しせい)の内幕を見すかされないために...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...眼の下の舟を見すえてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...相互を見すましていた館(やかた)の主(あるじ)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...小次郎は、渇(かわ)いた胃が饗膳(きょうぜん)へ向ったように、相手の影を獲物として、じっと見すえた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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