...そこには野蛮蒙昧(もうまい)な民族によく見かける怪奇異様への崇拝がない...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...街頭で見かける犬の姿は...
太宰治 「畜犬談」
...組立艀の櫓を押してゐる光景を見かけることがある...
辰野隆 「旧友の死」
...「これは南の旦那(だんな)でございますか」それは時おり途中で見かける顔であったが...
田中貢太郎 「竇氏」
...今でも浅香のような姿であの歌を唄いながら行く女を往々町で見かけることが珍しくないのを思えば...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...相撲の歴史については相当いろいろな文献があると見えて新聞雑誌でそれに関する記事をしばしば見かけるようであるが...
寺田寅彦 「相撲」
...お玉の姿を古市の町の通りで見かけることができました...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺たちが若かった頃は……」これは内地の田舎などでよく見かける風景である...
中村地平 「霧の蕃社」
...わかりません」「はて?」「ちょいちょい見かけるお顔ですが――」「年の頃は」「二十七八と五十二三」「河豚はどこから買ったんだ」「年を取った方のお客が持って来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いる」参道で見かけるショウバイニンが三人...
久生十蘭 「あなたも私も」
...森のなかで眞つ紅になつた蔦のからみついてゐる古い小さな墓などを見かけると...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...きのふの朝叔父さんが自転車で町へ用達に出るのを見かけると忽ち厩へ忍び込んでタイキを伴れ出すと...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...小さな子供が今も絵筆を執っているのを見かけると云われる...
柳宗悦 「工藝の道」
...又は宮木を曳(ひ)きなどに入った者がおりおりこの女を見かけることがあった...
柳田国男 「山の人生」
...陸中に入ってからしだいにこれを見かけるようになった...
柳田国男 「雪国の春」
...お宮の裏の近道に新しく出来たお湯屋を見かけると...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...不幸で質のいい子を見かけると彼は拾う...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...外から帰って来たとんぼ頭の丁稚(でっち)の顔を見かけると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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