...皆んなぐう/″\鼾をかいて寝てゐる中に宮崎だけがいつも溜息をしながらゴソ/\寝返りを打つてゐるのを見かけるからであつた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...新聞でよく見かける勝田男爵の顔に酷似(そっく)りだった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...石器の破片か何かを嗅(か)ぎまはつてゐるのをよく見かける...
薄田泣菫 「茶話」
...鼻の太い丸顔……まあ普通に見かける事業家のタイプだった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...そんな青年をよく見かけるが...
豊島与志雄 「塩花」
...そのしなびたものを見かけるくらいである...
豊島与志雄 「「自然」」
...遠目に見かけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...上手でもないヴァイオリンを奏いてダンスをさせて遊ばせている白髪の老人の姿を見かけるようになった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...メアリゴウルドは夏の日に遊びたわむれているのをよく見かけるような子供達のうちでも一番元気な一人で...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...跛(ちんば)の花売りを見かけることを私に話した...
堀辰雄 「美しい村」
...そういう生花を習われている母の姿を見かけるようになった...
堀辰雄 「花を持てる女」
...その出身地や言葉や身分などをさらけ出すのをよく見かける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また緑釉(りょくゆう)のものもまま見かける...
柳宗悦 「工藝の道」
...時折見かけるものであるが...
柳宗悦 「和紙十年」
...時々は無数にその小枝の懸(かか)っている樹(き)を見かけるが...
柳田国男 「こども風土記」
...歸つて來た者が遠くからその慘事を見かけるとか...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...いつ行き着けようぞ」かたわらの松の根がたを見かけると天皇はわれともなくお腰をよせて...
吉川英治 「私本太平記」
...街道でよく見かける蠅みたいな浪人である...
吉川英治 「私本太平記」
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