...民也(たみや)のためには宿世(すぐせ)からの縁(えん)と見える...
泉鏡花 「霰ふる」
...同じやうな状態を保つて見えるだけで少しも新しくならない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...またどこでも見えるという機械であった...
海野十三 「火星兵団」
...「私の二階から国技館の丸屋根のイルミネーションがよく見えるのですが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...彼等には突然三人の男が見えるようになった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼らも幽霊が恐いと見える...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...何かまたよくないことをするものがこの席へ入り込んだと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこから何物をか聞こうとするもののように見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...極度に眩惑されてしまったものと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...このぽっとり者へ渡りをつけてしまったものと見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...古風(こふう)な縄暖簾(なわのれん)が見える...
夏目漱石 「草枕」
...全形の見える分の窓は密閉してあつた...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...吾々の立場から見ると見えるのであります...
森鴎外 「假名遣意見」
...特別に嬉しそうに見える...
森鴎外 「雁」
...どこかにふっくりと見えるような含蓄のある太い...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ウン……見えるけど聞えない……慣れないからだよ...
夢野久作 「焦点を合せる」
...酒くせよりは腹の虫が云っているらしく見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...何となくにこやかに見えるその顔や...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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