...葉子は思いもかけず木部の火のような情熱に焼かれようとする自分を見いだす事がしばしばだった...
有島武郎 「或る女」
...実際においては必ずここに述べたところと一致していることを見いだすであろう...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...たぶん最良の英語の本の一つを読みおわって外に出た人間はそれについて話しあうことのできる幾人を見いだすことができようか? あるいは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分の日々説明している物を絶えず新しい目で見直して二日に一度あるいは一月に一度でも何かしら今まで見いださなかった新しいものを見いだす事が必要である...
寺田寅彦 「案内者」
...うそから出た誠にかえってより多くのより深き真実を見いだすこともありうるという意味で...
寺田寅彦 「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」
...互いに意を通ずる神秘なる方法を数多見いだすものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一つのハンカチを見いだすにも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...見る自由とみずからの美を見いだすことの中に...
中井正一 「壁」
...あたかも機械に見いだす情趣がすなわちそれである...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...個人が社会集団の構成に対する関連の情趣を見いだす...
中井正一 「レンズとフィルム」
...天地の差があるのを見いだすのである...
蜷川新 「天皇」
...異様な帽子をかぶつたりした芸術家の群をこゝかしこに見いだす...
正岡容 「浅草燈籠」
...そこからなにものも見いだすことはできなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...妃の夢の告げによって山中で妃の白骨と十二歳になった王子とを見いだすのである...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...誇大したる表情は彼女に見いだすことはできない...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...というのは孫弟子のころに固定したものよりも古いものを見いだすことはできないということである...
和辻哲郎 「孔子」
...そうしてそのことを我々はこの書の内容において具体的に見いだすことができるのである...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
...我々はいかにしてもここに宣長のいうごとき理想的な「みやび心」を見いだすことができぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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