...葉子は倉地の中にすっかりとけ込んだ自分を見いだすのみだった...
有島武郎 「或る女」
...星の海を渡る人は友を必要とする――設計の良いシステムなら常にそれを提供する方策を見いだすものだ!熱のせいで彼は少年のように見えた...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「親友たち」
...たぶん最良の英語の本の一つを読みおわって外に出た人間はそれについて話しあうことのできる幾人を見いだすことができようか? あるいは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...探究ずきな眼はしばしば低い地平の丘のうちに原始的な湖水の岸を見いだすもので...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その記述の表面に現われた具象的なものを適当にムタティス・ムタンディスに置き換えさえすればそれはほとんど完全に他の芸術の分野に適用されうることを見いだすであろう...
寺田寅彦 「映画芸術」
...そうして序破急と言いあるいは起承転結と称する東洋的モンタージュ手法がことごとく映画編集の律動的原理の中にその同型(ファクシミレ)を見いだすのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...食堂のすみに取り残された自分を見いだす...
寺田寅彦 「柿の種」
...万葉の短歌や蕉門(しょうもん)の俳句におけるがごとく人と自然との渾然(こんぜん)として融合したものを見いだすことは私にははなはだ困難なように思われるのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...ギリシャの運命悲劇と称せられる悲劇の構造とも離つべからざる関連を見いだすのである...
中井正一 「美学入門」
...九十九頭を野におきてその失せたるものを見いだすまで尋ねざらんや...
永井隆 「この子を残して」
...ほんとうにその価値を見いだすことから...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...そこにも見いだすことができるからです...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...いっしょに花畑の道をかけっこしたむかしなじみのアルキシーを見いだすことは困難(こんなん)であった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...長倉のご新造は話のあとを継ぐ余地を見いだすことが出来なかった...
森鴎外 「安井夫人」
...人間の苦しみをおのれに背負う神の観念を見いだすことができる...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...妃の夢の告げによって山中で妃の白骨と十二歳になった王子とを見いだすのである...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...こういう村でもすでに見いだすことのできる曖昧宿(あいまいやど)で...
和辻哲郎 「土下座」
...我々はそこに美しい自然の表現を見いだすのであって...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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