...この個人が禍を蒙むると云ふことが直ちに結婚の覊絆(きはん)をゆるめなければならぬといふ理由にはならない...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...家庭的覊絆(きはん)をもたず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...長い間住んだ土地を別れて来るに就いてのいろ/\の追懐や覊絆(きづな)もあつた...
田山花袋 「朝」
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土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...内閣は彼れを覊束するの威力なきなりと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そこで忌まわしい覊絆(きはん)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...エポニーネとサビヌス(訳者注 ローマ人の覊絆からゴール族を脱せしめんと企てた勇士夫婦)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この点において北斎は寔(まこと)に泰西人の激賞するが如く不覊自由(ふきじゆう)なる独立の画家たりしといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...東京の人にして東京を去り覊旅(きりよ)却て家園に勝る樂しみを覺ゆるとは...
永井荷風 「十年振」
...ウィリアムが日毎夜毎に繰り返す心の物語りはこの盾と浅からぬ因果の覊絆(きずな)で結び付けられている...
夏目漱石 「幻影の盾」
...能(よ)く不覊(ふき)独立すべきことなし...
蜷川新 「天皇」
...何人も独立不覊とは云ひ得ない...
平田禿木 「趣味としての読書」
...不覊独立もって他人に依頼せず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...十六編手近く独立を守ること不覊(ふき)独立の語は近来世間の話にも聞くところなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...覊旅漂泊の幽靈だらうか...
三好達治 「霾」
...山覊舟行(さんきしゅうこう)数十日...
吉川英治 「三国志」
...豪放不覊(ごうほうふき)な質(たち)だったのであろう...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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