...余りに不覊なる豪骨を有したりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...耀(かゞよ)ふみれば宿命(しゆくめい)の覊絆(きづな)はいつか解(と)かれたり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...古川は卓落不覊(ふき)の逸民...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...長い間住んだ土地を別れて来るに就いてのいろ/\の追懐や覊絆(きづな)もあつた...
田山花袋 「朝」
...一年ぐらゐかういふ世離れたところにじつとしてゐたい? 世の中の覊絆(きづな)からすつかり離れて?』『本当だ……それが出来れば結構だけども……...
田山録弥 「島からの帰途」
...人格の尊厳(そんげん)を第一位に置く霊活不覊(れいかつふき)なる先生の心を傷(いた)むるのは知れ切った事まで先生に強(しい)られたのは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...オットーはクリストフの独立不覊(ふき)を以前ほど面白く思わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこで忌まわしい覊絆(きはん)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不覊奔放な気分から...
豊島与志雄 「常識」
...いつもボロドテラを引つかけて居るので一見鼻持もならないのであるがその仲間には聞えた本所竪川の龜といふので磊落不覊とでもいはふか酒ばかり飮んで居る...
長塚節 「我が庭」
...源兵衛が覊絏(はづな)を牽(ひ)いて通りました...
夏目漱石 「草枕」
...俗累(ぞくるい)の覊絏牢(きせつろう)として絶(た)ちがたきが故に...
夏目漱石 「草枕」
...そこでさへ空間性の覊絆はなほ纒はつてゐる...
波多野精一 「時と永遠」
...天の道理に基づきて不覊(ふき)自由なるものなれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...時間の覊絆(きはん)を離れたるものならでは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...しかもその廃せられた所以(ゆえん)を書して放縦不覊(ふき)にして人に容(い)れられず...
森鴎外 「渋江抽斎」
...山覊舟行(さんきしゅうこう)数十日...
吉川英治 「三国志」
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