...観念的な王道・覇道の決勝戦とは思われない...
石原莞爾 「最終戦争論」
...これ等はみな蕪村の友人であってほとんど同時代に各一方において覇を称していた人々であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...故人は丈高い苦(にが)み走った覇気満々たる男であったが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...天下の民みな覇政(はせい)の沢(たく)に沈酔し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その性行放縦無頼(ほうしょうぶらい)なりし事より推察するに画工としてもまた頗(すこぶ)る覇気(はき)ありしなるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...一代(だい)の覇圖(はと)も夢物語(ゆめものがたり)に奉天城外(ほうてんじやうぐわい)の露(つゆ)と消(き)えてしまつたが...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...中国制覇の足がかり阿片(あへん)戦争(一八四〇―四二)で中国が開国した後は極東の一角日本を開けばこれで旧文明国を資本主義世界に開放する事業が完成するわけである...
服部之総 「黒船来航」
...〈那覇〉の男が、どうもこの女ではありません、と証言し、葵にもたしかな不在証明があったのでこのほうの嫌疑だけはまぬかれたが、電話のほうは、古田が、こんなによく響く声ではなかった、と、明瞭に申し立てているのに、どうしても納得しないのだった...
久生十蘭 「金狼」
...これこそは関東を二分してその覇を争う前田組の尖兵隊...
久生十蘭 「魔都」
...折から近づく春の大統領改選期を控へて征覇の希望に拍車をかけてゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...且満身の覇気でもつて世人を籠絡(ろうらく)し全国に夥(おびただ)しき門派の末流をもつて居た処なども善く似て居るかと存候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...那覇の町々やまた遠く久米島等へ行っても見られるのですが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...天下の覇業(はぎょう)を行わんなど...
吉川英治 「三国志」
...連年戦陣、連年制覇...
吉川英治 「三国志」
...かつてのこの国には見られなかった覇気(はき)闘志がみなぎっている...
吉川英治 「三国志」
...とみにその覇気をあらわし...
吉川英治 「新書太閤記」
...覇とは顔役のことか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...笛の孔(あな)を破るばかりな覇気をおびてほとばしる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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