...カイゼルはこの前車の覆轍(ふくてつ)を怖れずして...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...老生のこのたびの浅慮の覆轍(ふくてつ)をいささか後輪の戒となし給い...
太宰治 「花吹雪」
...スクール)の覆轍(ふくてつ)を蹈(ふ)ましめんと欲するものにあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...前車(ぜんしゃ)の覆轍(ふくてつ)以てそれぞれ身の用心ともなしたまはばこの一篇の『矢筈草』豈(あに)徒(いたずら)に男女の痴情(ちじょう)を種とする売文とのみ蔑(さげす)むを得んや...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...支那の覆轍(ふくてつ)を説いての教え方も要領を得ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...必ず南仏陸地に於て勝負を決したる覆轍(ふくてつ)(普仏戦争一八七〇年七月宣戦――九月セダン大敗)に出でざる事知るべし...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...旧水戸藩の覆轍(ふくてつ)に陥ることはなかるべきやと...
福沢諭吉 「学問の独立」
...次に第二句の始(はじめ)に「底」といふ字ありて結句に「加茂の河水」と順序を顛倒したるは前の雪の歌と全く同一の覆轍(ふくてつ)に落ちたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
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