...電話機の受話口の中の最も要用なものは炭でこしらえた丸薬のようなものである...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...そこである園芸種物会社へ行って園芸用の安全ラムプを買い求めてやっと要用を満たしたが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...以て採択に備へるの要用なるが為めに...
蜷川新 「天皇」
...此事を茲に記載するの為差(さしたる)、要用なしと雖、前論の不慮を証する為めに、其一例を挙ぐるのみ、是れ欧洲識者の論、殊に独逸流義の主旨は、大概右の論点に傾斜する者の如し、独逸の大学者、尤憲法学に有名なるグナイストの論は、独帝の勅語と大同なり...
蜷川新 「天皇」
...そうした器物まで払いさげられたりして、経済のこともよくわかっていたのであろうし、それよりも、これはあとにもいうが、つまらないことで失いたくない、要用なことにと、いつも心に畳(たた)んでいられたのだと思う...
長谷川時雨 「九条武子」
...要用(いりよう)だったら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まずは取り急ぎ要用のみ...
平林初之輔 「祭の夜」
...帝室に依頼するの要用なること益明なりと云ふ可し...
福沢諭吉 「帝室論」
...又これを裝ふの要用もあらざれば...
福沢諭吉 「帝室論」
...始めて道徳の要用を見出したり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...その関係について徳義の要用を感じ...
福沢諭吉 「日本男子論」
...果たして人事の要用...
福沢諭吉 「日本男子論」
...頻(しき)りに子を生むの要用を感じ...
福沢諭吉 「日本男子論」
...即ち事の要用に出でたるものにして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...人間要用の心得なるべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...お要用(いりよう)だけ炭倉へ取りにお越しください」足軽や中間の小屋へ行っても...
吉川英治 「新書太閤記」
...要用だけを聞きおこう」「朝倉家に対する御義心のほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...この辺りには蓼(たで)ばかりじゃい』『お要用(いりよう)なら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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