...電話機の受話口の中の最も要用なものは炭でこしらえた丸薬のようなものである...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...そこである園芸種物会社へ行って園芸用の安全ラムプを買い求めてやっと要用を満たしたが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...要用(いりよう)だったら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...別に不思議はありゃアしない」ひょろ松は、あっけに取られたような顔で、「要用って、あんな物を、……あんな馬鹿べらぼうなどえらい物を持って行って、いったい、どうする気なンでしょう」「おれならば鯨鍋にする」「からかっちゃいけません...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...要用のときには必ず政府より請願して命を得ることもあらん...
福沢諭吉 「帝室論」
...爰に一種の法を設けて其功名心を奬勵するの要用は明に知る可し...
福沢諭吉 「帝室論」
...始めて道徳の要用を見出したり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...果たして人事の要用...
福沢諭吉 「日本男子論」
...木石(ぼくせき)ならざる人情の要用にして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...我輩は一時の要用便利を以て天下後世の大事に易(か)うること能わざる者なり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...即ち事の要用に出でたるものにして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...不品行の家に欠くべからざるの要用にして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...実際直接の要用なれども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...人間要用の心得なるべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...講演会に出席するために要用と偽り...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...……この日要用ありて品川宿に至り...
武者金吉 「地震なまず」
...舟が要用(いりよう)だから...
吉川英治 「新書太閤記」
...要用だけを聞きおこう」「朝倉家に対する御義心のほど...
吉川英治 「新書太閤記」
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