...自由な自由律! 私は自由律の自由を要求する...
種田山頭火 「其中日記」
...さすれば吾人の今日の作家に要求する国民的特質なるものは件(くだん)の発達し化醇せられたる特質にはあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...仕上げの足りないという事やじじむさいという事は自分の要求するような意味の創作というものにはあるいはむしろ避くべからざる附き物ではないかと思う...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...おのれの権利を要求する労働の聖なる焦慮が感ぜらるるこの異例の暴動に関しては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして英雄的なものを要求する傾向――本能の一面があるのではなかろうか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...時代の気運は漸(ようや)く風俗画の外(ほか)に独立せる山水を要求するに至れるなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...果して易々(やすやす)とその要求するだけの金が手に入ったならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...虫のいゝと言へば言へるがこっちとしては当然のことを要求する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そんな軽捷な働を要求する為事を為遂るのは困難だらうと疑はなくてはならぬと云ふことがあるからだ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...併し心附けで済む間はまだ我慢のしようもあるが遂に彼等は最後のものまで要求するのである...
細井和喜蔵 「女給」
...だからあなたの要求する五千ドルを差上げたいのであるが...
三浦環 「お蝶夫人」
...この矛盾を歴史的必然性の根源に於て把握することが我々の要求する方法である*...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...要求するより先に課せられた義務を果せ...
宮本百合子 「女の歴史」
...何処にもはしょらずテーマの要求する時間の一杯を余さず注ぎこんでいるからこそで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...物を食べた後だけ飲物を要求する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...絶対の服従や奉仕を要求するのは間違っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...段々独立した工藝の雑誌を要求するようになった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...日本の婦人の実力がまだまだ選挙権を要求する程度に達していないのはいうまでもないが...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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