...彼はいつも要心が必要だと言っている...
...このビジネスには要心が必要だ...
...外出時は要心が大切だ...
...彼女は詐欺に注意するために要心している...
...地震が頻繁に起こる地域では、要心が不可欠だ...
...自分のように「要心深く歩を進める人間」のすべき事ではないと言っている...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...そこには或種の要心があった...
夏目漱石 「明暗」
...泥棒の要心には犬を飼う事よりも...
林芙美子 「晩菊」
...余ツ程要心しないと何時怖ろしいやつがやつて来るかも知れないんですからな……」と杉田は...
牧野信一 「F村での春」
...「オートバイだな!」と僕は気づいたから、そして余り広くない道幅だつたから、要心深い僕は、ポプラの木の下に避けてゐた...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...――それとも、いつそ、思ひきつて、そこからバスに乘つて、小八幡(こやはた)か酒匂(さかわ)の方まで行つて見ようか、松濤園の下あたりまで……」「……ドレスや下着も、靴だつて、要心に、その中に入れて來たんだから、日光浴なんて止めにして、散歩に變へても好いけれど、着ることが出來ないわ...
牧野信一 「痴日」
...要心せよ...
牧野信一 「南風譜」
...そつとこいつを思ひ出して要心するのだが...
牧野信一 「ひとりごと」
...」斯んな無謀な言葉に乗つて病気でも悪くしては堪らない、と私は要心した...
牧野信一 「妄想患者」
...家の物品(ものしな)を持ち出さない要心と...
室生犀星 「神のない子」
...それでもどこに赤軍の間諜(かんちょう)が居るかわかりませんからスッカリ要心をして...
夢野久作 「死後の恋」
...竈の跡の多いのは当然、兵站(へいたん)の増量を示すものであるから、仲達はいちいちそれを検分して、「さては、彼は、退くに従って殿軍(しんがり)の兵力を強化しているな、さまで戦意の昂(たか)い軍勢を、ただ退く敵と侮(あなど)って追い討ちすれば、どんな反撃をうけるやも知れない」と、要心ぶかく考え、「――苟安(こうあん)を成都へやって行わせた、わが計画はもう大効果を挙げている...
吉川英治 「三国志」
...要心ぶかく、のそのそと近づいた...
吉川英治 「私本太平記」
...要心ぶかいことでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...ご要心をなさらなくっちゃあ」「まあいいよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「うぬ、おらのおっかあを、初めに、餌食(えじき)の爪にかけたのは、この牝親だな」李逵(りき)が息をつめていると、やがてのこと、牝は要心ぶかく、まずその尻ッ尾で洞壁を一ト払いしてから、徐々と後ろさがりに、奥へ躄(いざ)りこんできた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ご要心なすって下さい」三位卿は混惑してきた脳髄(のうずい)をいきなり村正(むらまさ)かなんぞの鋭利な閃刃(せんじん)で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...要心ぶかい……」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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