...彼はそのワセリンを刷毛箱の要処要処に塗りつけて...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...三島の家々の土台下や縁先や庭の中をとおって流れていて苔(こけ)の生えた水車がそのたくさんの小川の要処要処でゆっくりゆっくり廻っていた...
太宰治 「ロマネスク」
...要処要処で大阪辯をつかわなくてはならないが...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...今日の日本のヒューマニズム論議が今だに解き得ない要処がここだ...
戸坂潤 「読書法」
...この点文化史的に云って極めて大きな要処であると云わねばならぬ...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...また要処要処の要害や...
中里介山 「大菩薩峠」
...直様(すぐさま)蓋近き要処に跳び上がり...
南方熊楠 「十二支考」
...従って要処要処の大きな立場だけは...
柳田国男 「故郷七十年」
...例は多いからただ要処だけを挙げて置くが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...彼は常に往来する要処要処に...
吉川英治 「新書太閤記」
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