...幸い私は西鶴の著書があったので...
淡島寒月 「明治十年前後」
...ごく古い所は西鶴までの三書である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...また近世では西鶴(さいかく)なんて大物も出て...
太宰治 「十五年間」
...題材を西鶴の全著作からかなりひろく求めた...
太宰治 「新釈諸国噺」
...近松や西鶴の作品を読むのと同じ観点から...
谷崎潤一郎 「純粋に「日本的」な「鏡花世界」」
...『伽羅枕』は西鶴の一代女を真似た書き方をして居る...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...西鶴は『世相』を『詩』にするやうな楽な自を持つてゐなかつた...
田山録弥 「西鶴小論」
...しかし西鶴の知識慾の向けられた対象を...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...色々の輸入品の棚ざらえなどに関する資料を西鶴が蒐集した方法が...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...科学者としても理論的科学者でなくてどこまでも実験的科学者であった西鶴が...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...このような批判の態度をもって西鶴が当時の武士道の世界を眺めたときに...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...たまには三原山記事を割愛したそのかわりに思い切って古事記(こじき)か源氏物語(げんじものがたり)か西鶴(さいかく)の一節でも掲載したほうがかえって清新の趣を添えることになるかもしれない...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...谷崎君がわたくしを以て西鶴の亜流となした事もさして過賞とするにも及ばないであろう...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...単に文章家として見たところで、馬琴よりも、近松よりも、西鶴よりも上で、徳川期では、これに匹敵される文章は無い...
中里介山 「大菩薩峠」
...女西鶴(さいかく)といひ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...その時の樣子は西鶴の「永代藏」の中にも書いてあつたと思ひます...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...西鶴の『胸算用(むねさんよう)』一に...
南方熊楠 「十二支考」
...あの中の近松物、西鶴物など、その頃は殆ど初版だったから、総てフセ字なしであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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