...頗(すこぶる)西洋かぶれの気味あり...
芥川龍之介 「雑筆」
...少くともかう云ふ西洋かぶれの幣(へい)は受けてゐない作品である...
芥川龍之介 「西洋画のやうな日本画」
...近ごろは西洋かぶれの流行から一般の美意識は二重まぶたを好むようであるが...
伊丹万作 「顔の美について」
...あれなども西洋かぶれすぎると思う...
上村松園 「京のその頃」
...そんな事はすれっからしの西洋かぶれのした売娼婦か何かのやる手ですよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...又西洋かぶれした學者のやうに西洋の眞似をして來たからえらいとも思はぬ...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...西洋かぶれのしたものは何に限らずダークのあやつりと同じように腰がきまらない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...著者も云つてゐるやうに勿論「西洋かぶれの學者を育てる」意味ではなくて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...一時の西洋かぶれも日に日に薄らぎ...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...いかにも以前は西洋かぶれのした不良少年だつたやうに響くかも知れないが...
牧野信一 「鸚鵡の思ひ出」
...今度帰つて来たところを見ると厭に西洋かぶれなんかしてオヤヂも大分手を焼いてゐるらしいのさ...
牧野信一 「早春のひところ」
...中々の西洋かぶれで...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あの面倒(めんどう)くさい西洋かぶれの小説ですらも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...西洋かぶれの候(そうろう)のと烈しい反対を喰った事さえある...
夢野久作 「暗黒公使」
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