...……阿闍梨は褊袗(へんさん)の襟を正して...
芥川龍之介 「道祖問答」
...慄然襟を正して暫らく熱祈黙祷(ねつきもくたう)に沈まざるを得ざりき...
石川啄木 「閑天地」
...襟を正して新約全書(バイブル)を開いた...
石川啄木 「鳥影」
...襟を正して新約全書(バイブル)を開いた...
石川啄木 「鳥影」
...お願いいたします」嫉妬尾越千造は襟を正して語るのだった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...襟を正して維盛が前に恭しく兩手を突き...
高山樗牛 「瀧口入道」
...襟を正して道義の必要を今更のごとく感ずるから偉大なのである...
夏目漱石 「虞美人草」
...いぶかしき思ひに襟を正して猶聞とらんと耳をすませば...
一葉 「暗夜」
...未だ一同の者が酩酊をせぬ間に折角の訓話を謹聴したきもの――と襟を正して...
牧野信一 「夜見の巻」
...私は襟を正して夫婦とはおそろしいものであると感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私どもは襟を正して玉座のあつた一段深い...
室生犀星 「京洛日記」
...襟を正して身づくろいしながら褥にはいるときは...
室生犀星 「日本の庭」
...真の義太夫好きは襟を正して聴いたものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...襟を正して、夢中になって、涙ぐましい程ゾクゾクと共鳴して観ておりながら、何故そんな気持になるのか説明出来ない芸術である」というのが衆口の一致する処らしい...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...彼は襟を正して黙礼しつつ敷居を跨いだ...
横光利一 「旅愁」
...私がもつとも襟を正して見たものは...
吉川英治 「折々の記」
...襟を正して讀むものはない...
吉川英治 「折々の記」
...襟を正して下問された...
吉川英治 「三国志」
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