...近くは直隷軍の惨敗の結果が宣統帝の尊号褫奪(ちだつ)宮城明渡しとなって...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...その代りに特権褫奪という恐れが始終頭に浮ぶ...
大杉栄 「獄中消息」
...卿相雲客の或は累代の官職を褫(はが)れ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...そのまま内寝(いま)へ入って曾の衣冠を褫(は)いで...
田中貢太郎 「続黄梁」
...その手紙を褫奪(ひったく)ろうとした...
徳田秋声 「あらくれ」
...「何だねその切符のようなものは……」「これですか」木村はやっぱりその方に気を褫(と)られていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...横間(よこあい)から褫(うば)って行ったのだというようなことも...
徳田秋声 「黴」
...金の力でもそれを褫(うば)うことはできないのだと...
徳田秋声 「縮図」
...禄を褫(うば)わる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...また公権をさえ褫奪(ちだつ)して彼をして官途に就(つ)く能(あた)わざらしめ...
福田英子 「妾の半生涯」
......
南方熊楠 「十二支考」
...先生は少くも水野が必ず職を褫ふだらうと惟(おも)つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...熊本に帰つてから禄を褫(うば)はれた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...職を褫奪(ちだつ)して辺境へ追うかするに相違ありません」彼の説くところはよく孔明の思慮とも一致した...
吉川英治 「三国志」
...いまそれを褫奪(ちだつ)して...
吉川英治 「私本太平記」
...饗応役褫奪(ちだつ)の恥を...
吉川英治 「新書太閤記」
...饗応(きょうおう)の役を褫奪(ちだつ)され...
吉川英治 「新書太閤記」
...紫衣褫奪(しいちだつ)事件にひそむ幕府の真意は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索