...褥(しとね)を入れたような物が通っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...先頃からまたどッと褥(とこ)に着いて...
泉鏡花 「婦系図」
...この柔い褥(しとね)の上に...
海野十三 「俘囚」
...ひどい難産のうえに産褥(さんじょく)熱で母体が危険になった...
田中貢太郎 「前妻の怪異」
...この「チビ」は最初の産褥(さんじょく)でもろく死んでしまった...
寺田寅彦 「備忘録」
...女性の手にて作られし美なるいみじき褥(しとね)今...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ちぇっ! 偽善と紋切り型だ! 紋切り型の文句と所作だ! 古臭い嘘っぱちと頭を地べたにくっつけるお辞儀の繁文褥礼(はんぶんじょくれい)だ! そんなお辞儀は先刻承知の助だよ! 『唇に接吻...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...褥(しとね)をともにした妻の姿...
外村繁 「夢幻泡影」
...朝の中褥中に在りて読書す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...産褥の女性は助産婦が助けた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...座褥(クッション)の表の毛織の布が引き裂けたほどであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼女は絹の褥(しとね)のついた自分の箱馬車で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...それも御褥御枕(おしとねおまくら)を備(そな)え...
柳田国男 「海上の道」
...病中大儀であったの」と褥(しとね)に着座した忠房の声がかかって...
吉川英治 「剣難女難」
...忠房は褥(しとね)を出て...
吉川英治 「剣難女難」
...時々褥(しとね)の外へ二本の脚を長々と伸ばして...
吉川英治 「新書太閤記」
...(産褥(さんじょく)の母のすがたを忘れぬのが何よりの誕生日――)と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...褥(しとね)を起って...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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