...ぐでん/\になつて褥(とこ)に這入つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そこに取りかたづけられてありし座褥型落下傘(ざじょくがたパラシュート)一個紛失」そして最後に最も重大な証拠品たるべき一枚のもみくちゃになった紙片――客室内装備の通話用の紙片――が発見された事がつけ加えてあった...
大庭武年 「旅客機事件」
...柔らかな褥(しとね)を改めた卓上はすでにまったく清められて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...褥中無聊のあまり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...横たわった褥(しとね)を蹴って...
中里介山 「大菩薩峠」
...産褥の婦人もまた不潔と考えられ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...さぞかしあの連中が寄つてたかつて世辭追從や繁文褥禮の限りをつくすだらうから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...すりきれた縫取りの跡が褥(クッション)の上に殘つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...草を褥(しとね)に木の根を枕...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...先生は褥中にゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...産褥(さんじょく)で赤児に頬ずりをした...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...おたきは自分の褥へはいり...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...お褥(しとね)に在っては...
吉川英治 「大岡越前」
...病中大儀であったの」と褥(しとね)に着座した忠房の声がかかって...
吉川英治 「剣難女難」
...産褥(さんじょく)を囲む小屏風(こびょうぶ)一ツない家なので...
吉川英治 「新書太閤記」
...血を見ることを珍しげに端近(はしちか)く褥(しとね)を進めた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...阿波守はすでに楼船(ろうせん)の屋形へ褥(しとね)を移していた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...(産褥(さんじょく)の母のすがたを忘れぬのが何よりの誕生日――)と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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