...母は産褥熱(さんじょくねつ)の手当てがゆき届かなかったために死に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...斉彬は、褥の上へ、坐って「それを、白金へ、御見舞に持って参れ...
直木三十五 「南国太平記」
...褥中無聊のあまり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...夫が病褥に就いてからの月日を加へたら三年近く男を断つてゐた挙句(あげく)の事であるから...
永井荷風 「来訪者」
...病褥(びょうじょく)に呻吟(しんぎん)すること旬余日...
野中到 「寒中滞岳記」
...お話をしてあげませう」芝生の傾斜の窪んだ褥に...
原民喜 「雲雀病院」
...緋色繻珍の褥の上におさまって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...山チイがコオジイの褥椅子に掛けてすました顔で本を読んでいた...
久生十蘭 「だいこん」
...座褥(クッション)の表の毛織の布が引き裂けたほどであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は褥榻(ツーマン)の上に長々と身を投げかけた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...前にあれほど用心深く用意して張っておいた褥がないことに気がつかないわけにはゆかなかったからである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...彼女は絹の褥(しとね)のついた自分の箱馬車で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...感じのよいほどにその人たちが衣擦(きぬず)れの音を立てて褥(しとね)を出したりする様子も品よく思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忠房は褥(しとね)を出て...
吉川英治 「剣難女難」
...是非聞きたいと思うていたが……」と褥からやや膝を進ましてたずねだした...
吉川英治 「剣難女難」
...二孔明は恐懼(きょうく)して病褥(びょうじょく)を出...
吉川英治 「三国志」
...毛皮の褥(しとね)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...褥(しとね)のない所に...
吉川英治 「新書太閤記」
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