...ただ一室(ひとま)だからそこが褥(しとね)の...
泉鏡花 「婦系図」
...義雄は毎晩の通り身づから寢褥(ねどこ)を敷いてから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...褥中全集第四巻校正摺を見る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...蹠下(しょか)の民は褥裏(じょくり)に夜半(やはん)太平の計(はかりごと)熟す...
夏目漱石 「虞美人草」
...二つ並べて展(の)べた褥(とこ)の枕辺(まくらもと)の方にはランプを置いて...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...わたしは産褥(さんじょく)であの子の顔を見たときはっと思った瞬間に気を失ったのでした...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...「ますます言難(いいにく)い」一時間程を経て文三は漸(ようや)く寐支度をして褥(とこ)へは這入(はい)ッたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...棺は暖かに柔かく褥(しとね)を張り...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...前にあれほど用心深く用意して張っておいた褥がないことに気がつかないわけにはゆかなかったからである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...その後間もなく産褥中に死んだ」と...
堀辰雄 「「鎭魂曲」」
...お褥(しとね)の鳥の羽も質に這入っておりまする...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...おたきが褥(しとね)にはいるのを見届けてから...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...おたきはいま褥の中から...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...品夫を生み落したまま産褥熱(さんじょくねつ)で死ぬと間もなく...
夢野久作 「復讐」
...すでに褥(しとね)や...
吉川英治 「新書太閤記」
...褥(しとね)を下がって...
吉川英治 「新書太閤記」
...時々褥(しとね)の外へ二本の脚を長々と伸ばして...
吉川英治 「新書太閤記」
...きょうこそ病褥(とこ)あげの吉日...
吉川英治 「新書太閤記」
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