...」と鉄拐(てっか)に褄(つま)へ引挟(ひッぱさ)んで...
泉鏡花 「歌行燈」
...……端折った片褄(かたづま)の友染(ゆうぜん)が...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...花菜を褄(つま)にして立った...
泉鏡花 「瓜の涙」
...褄(つま)を取りそうにして...
泉鏡花 「婦系図」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...列車が空中に消えて無くなろうとは! 実に辻褄の合わない話ではないか...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...長く東京で左褄(ひだりづま)をとっていたという一人もあった...
徳田秋声 「黴」
...辻褄(つじつま)の合ぬ囁きを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お先へ」お銀は小褄をキリリとからげると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一々辻褄が合っているんです」「へえ...
久生十蘭 「魔都」
...だが何といふ奇妙な夢を見たことだらう! 彼は未だかつてこれほど辻褄の合はぬ夢を見たことがなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...さつぱり辻褄のあはぬ夢を見てゐたのだと話した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...けれどもこの仮定によりてすべての辻褄(つじつま)があってくる...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...宮のお召し物の褄(つま)先を手で引いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その蹴返(けかえ)す衣(きぬ)の褄(つま)...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...まったく辻褄があっているのであった...
山之口貘 「野宿」
...辻褄(つじつま)の合ないものであろうとも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...褄(つま)を折って腰帯に結び...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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