...黄いろい褄黒蝶が一つとまつてゐる...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...お柳の氣褄を取つては時々恁(か)うして遣つて來て...
石川啄木 「鳥影」
...長襦袢の褄がずれると...
泉鏡花 「遺稿」
...褄(つま)が飜(かえ)る...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...」と博士は何となく辻褄の合わぬような様子で答えた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...」雛子は褄(つま)をつまんで出て行つた...
徳田秋声 「チビの魂」
...前褄(まえづま)を直して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...辻褄(つじつま)が合ひませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あたしの祖母がお褄(つま)をとって来て...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...褄もゆるやかでありながら...
長谷川時雨 「夏の女」
...左褄(ひだりづま)をとった人だった...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...きょうに限ってリザヴェッタはとかくに辻褄(つじつま)の合わないような返事ばかりするので...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...辻褄(つじつま)を合わせることができないことでも途方に暮れている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...「……バルザックの主人公はいつも辻褄が合ふ...
堀辰雄 「小説のことなど」
...小褄(こづま)をからげて...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...宮のお召し物の褄(つま)先を手で引いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それでのうては辻褄が合わぬような気がする...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...気の好(い)い老夫婦が褄(す)んでいるということ...
吉川英治 「江戸三国志」
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