...そいつをお裾分けしたってワケ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...一片(きれ)位僕にも裾分けしたつてよかりさうなもんぢやないか」と近眼(ちかめ)の銀行員が側(そば)にゐる助教授の耳許で呟(ぼや)いた...
薄田泣菫 「茶話」
...俺もお裾分けで(――なんて言うと...
高見順 「いやな感じ」
...大山君に信州のそば粉と浜松の納豆をお裾分けする...
種田山頭火 「其中日記」
...胡瓜がうまかつた(これは樹明君から澄太君への贈物を裾分けして貰つたのだ)...
種田山頭火 「其中日記」
...お寺へ少しづゝお裾分けした...
種田山頭火 「松山日記」
...炭をおくれ!」夢想の画家は誰かに自分の希望や空想のお裾分けをしてやりたくなる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...それとも隣りの赤城山の噴出物のお裾分けかも知れない...
寺田寅彦 「伊香保」
...お裾分けが出來た程であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...惣菜をお裾分けに来たらしい女房が...
直木三十五 「南国太平記」
...人まで殺して奪った金の裾分けを持って来たのが忌々(いまいま)しかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを少しばかりお裾分けをしようかな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...予の分を裾分けしやうとしたが...
二葉亭四迷 「旅日記」
...渡辺・三益以下に特賞の裾分け...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お父様の楽観を少しぐらい私達にもお裾分けして下さい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...多賀ちゃんのお心入れのまがいカステラで思いがけずテッちゃんにもお裾分けしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...以前は燥ゃぎ立って隣家の加福の家へ自分で裾分けを持って行ったものだったが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...たまにはこっちへもお裾分けを頼むぜ」「乙にすますなえ...
山本周五郎 「季節のない街」
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