...裸虫(はだかむし)の甲羅(こうら)を干すという日和(ひより)も日曜ではないので...
永井荷風 「雪解」
...この裸虫には弱らせられる」一行は川越しの小屋のところまで来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それ、野郎が桟敷の屋根へ飛んだ」蛙のような裸虫(はだかむし)が、桟敷の屋根、桟敷の屋根と言いながら飛びついたけれども、これらの裸虫は、がんりきのやったように手際よく、小屋掛けから桟敷の屋根まで飛びうつることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...みるみる裸虫で鈴なりになってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...登場の裸虫どものエッサエッサと言う声も...
中里介山 「大菩薩峠」
...般若(はんにゃ)の面(めん)を背中に彫(ほ)りかけてある裸虫...
中里介山 「大菩薩峠」
...「野郎」第三の裸虫...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ふざけやがるな」第四の裸虫...
中里介山 「大菩薩峠」
...屋根の上の裸虫は...
中里介山 「大菩薩峠」
...寄せて来た裸虫も...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり群がる裸虫を片端から突き落しはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無茶苦茶に裸虫を突き落すように見せて...
中里介山 「大菩薩峠」
...逃がすな」裸虫どもは続いて飛び下りる...
中里介山 「大菩薩峠」
...裸松が、その松丸太をブン廻してもり返した時に、米友は、また少しばかり後ろへさがって、その杖槍を正式に構えて、円い眼をクルクルと廻して、裸松を睨(にら)みつけていましたが、ブンブン振り廻して来る丸太の鋭鋒が当り難しと見たのか、じりじり後ろへさがるものですから、見ているものが気を揉(も)み出すと、ウンと踏みとどまった米友が、歯切れのいい調子で、「やい、裸虫、ものになっちゃあいねえぞ」と嘲笑(あざわら)うのを聞きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人が新来の裸虫(はだかむし)を歓迎しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...」「ふむ!」「厭に感心したね、――汝、裸虫よ、嘆くなかれ、眼に太山を見よ、ハツハツハ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...即ち同じ裸虫と雖も……」「もう止して下さいな...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...甘ったるい恰好の裸虫(はだかむし)連中が上になり下になりウジャウジャとのたくりまわっているんですからトテモ人間たあ思えませんよ...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??