...裸虫(はだかむし)の甲羅(こうら)を干すという日和(ひより)も日曜ではないので...
永井荷風 「雪解」
...この裸虫には弱らせられる」一行は川越しの小屋のところまで来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...この河原を裸虫で埋めるようなことになるからそう思え...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それ、野郎が桟敷の屋根へ飛んだ」蛙のような裸虫(はだかむし)が、桟敷の屋根、桟敷の屋根と言いながら飛びついたけれども、これらの裸虫は、がんりきのやったように手際よく、小屋掛けから桟敷の屋根まで飛びうつることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...エッサエッサという裸虫は両方から取詰めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「野郎」裸虫(はだかむし)が一匹...
中里介山 「大菩薩峠」
...「野郎」第三の裸虫...
中里介山 「大菩薩峠」
...野郎」第六の裸虫とそれ以下の裸虫...
中里介山 「大菩薩峠」
...屋根の上の裸虫は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その二つはいずれも成功しないで、大の裸虫が、ズドンバタンと高いところから突き落されたり、尻餅を搗(つ)いてそのままウォーターシュートをするように下へ辷(すべ)り落ちてギャッと言うものもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり群がる裸虫を片端から突き落しはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無茶苦茶に裸虫を突き落すように見せて...
中里介山 「大菩薩峠」
...逃がすな」裸虫どもは続いて飛び下りる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを追蒐ける裸虫も弥次馬も...
中里介山 「大菩薩峠」
...裸松が、その松丸太をブン廻してもり返した時に、米友は、また少しばかり後ろへさがって、その杖槍を正式に構えて、円い眼をクルクルと廻して、裸松を睨(にら)みつけていましたが、ブンブン振り廻して来る丸太の鋭鋒が当り難しと見たのか、じりじり後ろへさがるものですから、見ているものが気を揉(も)み出すと、ウンと踏みとどまった米友が、歯切れのいい調子で、「やい、裸虫、ものになっちゃあいねえぞ」と嘲笑(あざわら)うのを聞きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...まかり間違えば、以前、甲州街道の鶴川で、多数の雲介(くもすけ)を相手にしたその二の舞が、ここではじまるべきところを、敵に加勢というものが更に出て来ないから、米友としては自由自在にあしらいきれるので、それでこの男には似気(にげ)なく後ろへさがりながら、「やい、裸虫、ものになっちゃあいねえぞ」と嘲笑ったものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人が新来の裸虫(はだかむし)を歓迎しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...即ち同じ裸虫と雖も……」「もう止して下さいな...
牧野信一 「「悪」の同意語」
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