...現在並に將來の思想界を幾分なりとも裨補するの書ともならむことを...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...もともと城主の大石というのが定正の裨将(ひしょう)であるから...
内田魯庵 「八犬伝談余」
......
大隈重信 「早稲田大学の教旨」
...寧梓而行ハレ之其有ン三裨二益世教ニ一盖非二鮮小ニ一也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...此の雜誌は主として支那人の心理現象に關する論文を發表する點に於て我々を裨益する所少なからぬのであるが...
橘樸 「支那を識るの途」
...それに由つて裨益されることが多かつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...自分自身の裨益にも自分自身の幸福にもすることが出来ず...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...航海の實際も讀者を裨益するところ尠くないと思ふから一讀を乞ふといふ程のことである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...斯の如き有益にして人智開発上裨補(ひほ)する所ある営業の代表者の来りて...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...或は帝國憲政の將來に裨補せんと言明せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私はそれに対してそんな師範学校を設くるよりも各地へ伝習所を置いた方が実際教授の普及には裨益があると抗弁した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それは他日大(おおい)にわたしを裨益(ひえき)する所となった...
永井荷風 「梅雨晴」
...おのおの自からその裨益を謀(はかり)て...
福沢諭吉 「学校の説」
...我社中は悦て其法を傳へ天下と共に裨益を謀るべし...
福澤諭吉 「肉食之説」
...吾人を裨益しているのは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...児童心理の研究にも裨益(ひえき)する事論なし...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...かれこれ対照してなるべく遺憾なくその文を収拾整復し得て大いに考古学者どもに裨益した...
南方熊楠 「十二支考」
...しかる後施行せば必ずよく闕漏(けつろう)を裨補(ひほ)して広益するところあらん...
吉川英治 「三国志」
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