...学界の欠陥を補い...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...彼(かれ)の長を採ると共に我(われ)の短を補い...
大隈重信 「日支親善策如何」
...男子の足らざるところは女子能(よ)くこれを補い...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...説明の足りなかったところを補い...
津田左右吉 「〔『支那思想と日本』初版〕まえがき」
...初めから有機的に連関して相互に補い合う筈の...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...これまで灰色の幻像にばかり限られていた禁欲生活の補いをつけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...両民衆がいかほどたがいに補い合ってるか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして両者は互いに補い合った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...コンブフェールはアンジョーラを補い訂正していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...所々に欠けたものを補い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...月給の補いにもならぬこの景色が景色としてのみ...
夏目漱石 「草枕」
...あるいは訳書の不足する所はしばらく漢書をもって補い...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...豪壮なる漢語もてわが不足を補いたり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...私はいきなり肝ゾーをたべることで補います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...派手(はで)な生活のできない補いにもなろうというものだのに」と陰口(かげぐち)をするのが兵部卿の宮のお耳にはいった時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空虚で退屈な心の補いに恋をし始めたにすぎない相手があまりに冷淡に思い上がった態度をとっているのは場所柄にもふさわしくないことであると不快に思われる心から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これらの二相よく補い...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「どうしてもお眼どおりはかなわぬかな」「お顔色ではよほど堅くお心をきめられたように思われます、以前とは違って、この頃はなかなかわれらの言上もお肯(き)きあそばされぬようになりましたで」「滝どのにも似合わぬことを」寅寿は不敵に笑った、「まだまだこれから仕事をすべきときに、さような心弱いことでは自ら墓穴を掘るようなものじゃ、讃州さま(頼胤)は御利発ではあらせられるが、それだけに勇断の気に欠けておいでなさる、そこを補い、お援(たす)け申すのが滝どのの役目、この辺でもうひと腰すえぬといけませんぞ」「こちらはひと腰もふた腰も据えるつもりだが、ひとり相撲はとれませぬでな、お上のようすがめっきり変り申して、われらも結さまのあとを追う日が近いのではないかと思われまするよ」内膳はそう云って笑った...
山本周五郎 「新潮記」
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