...補いをつけることが出来ると...
岩野泡鳴 「耽溺」
...生来の微なる人道の萠芽を補い助けなければならぬ...
丘浅次郎 「人道の正体」
...教育は生殖作用の足らざるところを補い...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...この点で従来の自然淘汰説の足らぬところを補い...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...依りて、嘗て世に公にしたる数篇の論文と、未だ世に公にせざるものとを集めて、幾度も改竄修正を加え、足らざるを補い、誤れるを正し、更に幾分を増加して、この小冊子となしぬ...
高木敏雄 「比較神話学」
...日本の支那学の使命はこれまでの学界のこういう欠点を補い...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...両民衆がいかほどたがいに補い合ってるか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ウイスキーで充分に補いはつく...
豊島与志雄 「聖女人像」
...歯の無い所は洒落(しゃれ)で補い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...所々に欠けたものを補い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...十分に補いがつくのである...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...緊張せる生活はその自然的な補いとして創造...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...そこに毎夏を暮らしていた二人の老嬢(ろうじょう)のいかにも心もとなげな存在を自分の空想で補いながら書いて行く――それなら何んだか自分にもちょっと書けそうな気がした...
堀辰雄 「美しい村」
...それとも私が知(し)らず識(し)らずに自分の記憶でもってそれを補い出していたのか...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...多少改訳を施し遺漏を補い...
村岡博 「茶の本」
...これらの二相よく補い...
柳宗悦 「民藝四十年」
...久慈の値より負けられたとあっては自然に食事の費用で補いたくなるのだった...
横光利一 「旅愁」
...月光で足りない部分は懐中電灯で補いながらその物体を注意深く研究した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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