...彼の母親のうすよごれた裙子(くんし)である...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...あいつが前に見た母親の裙子(くんし)とか...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...吉野は裙やら袖やら濡れた己が着物の帶を解いて...
石川啄木 「鳥影」
...もう温泉場からその釣橋へ行く道の半ばからは、一方が小山の裙、左が小流を間にして、田畑に成る、橋向ふへると、山の裙は山の裙、田畑は田畑それなりの道續きが、大畝りして向ふに小さな土橋の見えるあたりから、自から靜かな寂しい參拜道となつて、次第に俗地を遠ざかる思ひが起るのである...
泉鏡花 「遺稿」
...肩から裙(すそ)へすぼまって...
泉鏡花 「遺稿」
...裙(すそ)に近く流の音が沈んで聞こえる...
泉鏡花 「遺稿」
...給仕の紅裙が飯田町だろう...
泉鏡花 「薄紅梅」
...潮(しお)を浴びた裙(すそ)から冷え通って...
泉鏡花 「歌行燈」
...蒲団の裙に乗出しながら...
泉鏡花 「婦系図」
...波の裙(すそ)を吸いました...
泉鏡花 「海神別荘」
...且つ大都に生れ、見る所は唯紛華の地、共に嬉ぶ所は、唯裙屐の子弟、未だ曾て一歩も都門を出でざる也...
大町桂月 「親子遠足の感」
...その女は年の比(ころ)十七八の紅裙翠袖(こうくんすいしゅう)の美人で...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...紅裙(こうくん)六幅の霞怪しまず...
中里介山 「大菩薩峠」
......
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...ひらひらと紅(くれなゐ)の裙(すそ)が燃(も)える...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...右の東垣の『食物本草』にある裙帯菜の記文は「裙帯菜ハ東海ニ生ズ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...裙(すそ)のほうへ掛けた...
山本周五郎 「山彦乙女」
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