...それとも天竺(てんじく)にあると云う火鼠(ひねずみ)の裘(けごろも)だかわかりません...
芥川龍之介 「邪宗門」
...あなたの欲しいものは何ですか?火鼠(ひねずみ)の裘(かわごろも)ですか...
芥川龍之介 「二人小町」
...軽い裘(けごろも)...
田中貢太郎 「西湖主」
...寒い時には裘(かわごろも)を一枚着...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...自由な無禮講のこととて、別に劍を外(はづ)しもせずに食卓に就き、食事半ばにして暑くなつたので、裘を脱いだ...
中島敦 「盈虚」
...自由な無礼講のこととて、別に剣を外(はず)しもせずに食卓に就き、食事半ばにして暑くなったので、裘を脱いだ...
中島敦 「盈虚」
...君の前にして裘を脱ぎ...
中島敦 「盈虚」
...着物は狼(おおかみ)や羊や熊(くま)の皮を綴(つづ)り合わせた旃裘(せんきゅう)...
中島敦 「李陵」
...豪奢(ごうしゃ)な貂裘(ちょうきゅう)をまとうた右校王(うこうおう)李陵(りりょう)はなによりも恐れた...
中島敦 「李陵」
......
中原中也 「山羊の歌」
...先生はリーダー専門で十年一狐裘(いちこきゅう)じゃ馬鹿気ておりますなあ」「実際馬鹿気ているな」と主人のような超然主義の人でも金銭の観念は普通の人間と異(こと)なるところはない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...恋衣裘(かはごろも)より重ければ素肌の上に一つのみ著る恋衣といふ衣は裘などに比べればとても重い衣なので私は素肌の上にたつた一枚著て居るだけです...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その皮を取りて裘(かわごろも)と為(な)す...
南方熊楠 「十二支考」
...蘭軒の「君家清尚襲箕裘」の句に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...涼秋已覓合歓裘...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...小春時節襲軽裘...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...徴が箕裘(ききう)を継ぐに当つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...6615(裘を著る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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