...それとも天竺(てんじく)にあると云う火鼠(ひねずみ)の裘(けごろも)だかわかりません...
芥川龍之介 「邪宗門」
...羊の裘(かはころも)きたる農夫ども...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...毛を表にしたる羊の裘(かはごろも)を纏ひ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...箕裘を繼ぎつる上はこの文學の道にかくてあらむは...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...裘(かわごろも)を着けた極南の矮小(こびと)民族か...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...軽い裘(けごろも)...
田中貢太郎 「西湖主」
...立派な貂(てん)の裘(かわごろも)で...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...卜二宅麻渓一七値レ秋霜餘老樹擁二西楼一笑吾十日間中課掃レ葉曝レ書還レ裘荷風ノ書ト漢詩ハサシテ巧ミデハナイケレドモ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...北朝の字には氈裘の氣ありと言つて...
内藤湖南 「北派の書論」
...それより今日に至るまで葛裘(かっきゅう)を変(かえ)ること二十たびである...
永井荷風 「西瓜」
...元気のいゝ子路は紫の貂(てん)の裘を飜して...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...此の日彼は紫衣に狐裘(こきう)を重ね...
中島敦 「盈虚」
...君の前にして裘を脱ぎ...
中島敦 「盈虚」
...着物は狼(おおかみ)や羊や熊(くま)の皮を綴(つづ)り合わせた旃裘(せんきゅう)...
中島敦 「李陵」
...裘衣(コジューフ)を脱ぐ訳にもゆくまいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ぴつたり躯(からだ)をくるんだ裘衣(コジューフ)はあつたかく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...恋衣裘(かはごろも)より重ければ素肌の上に一つのみ著る恋衣といふ衣は裘などに比べればとても重い衣なので私は素肌の上にたつた一枚著て居るだけです...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...小春時節襲軽裘...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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