...葉の裏表に日を受けて...
芥川龍之介 「偸盗」
...うちの裏表に、五、六人はりこんでいやあがる...
江戸川乱歩 「影男」
...体系と方法とは対立するものではなくて単なる裏表にすぎない...
戸坂潤 「科学論」
...併しこの二つの極端は全く同じ誤った現在概念の裏表に過ぎない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...小学校教育行政組織やそれと裏表にあざなわれている師範教育の根本特色を訂正しない限り...
戸坂潤 「社会時評」
...左右の壁際には衝立(ついたて)の裏表に腰掛と卓子(テーブル)とをつけたようなボックスとかいうものが据え並べてあって...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...銀座通の裏表に処を択(えら)ばず蔓衍(まんえん)したカフエーが最も繁昌し...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...青い厚い西洋紙の裏表に細かい字で丁寧に書き込んであるもので...
中谷宇吉郎 「冬彦夜話」
...口と腹とどう裏表になっているかを曝露(ばくろ)する好い証拠(しょうこ)で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...見らるる通り裏表に門番一人ずつ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...階段が裏表にある上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袷(あわせ)の裏表になるのだが...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...書く気になって書きだせば、書簡紙の裏表に、十枚くらいギッシリと書きつめても、書きつくせないような深い思いがあるが、それでは、回りのおそいシヅの頭に、よけいな難儀をかけることになる...
久生十蘭 「あなたも私も」
...雫(しずく)のたれている冴えかえった刃を、裏表にかえして、しみじみと、眺める...
火野葦平 「花と龍」
...是とちょうど裏表に...
柳田國男 「書物を愛する道」
...いつのまにか裏表にかわっていたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...短冊代りに結び付けた蒲鉾板(かまぼこいた)の裏表には...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...紙メンコの裏表に...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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