...それを裏書する火葬場の匂いがちゃんと用意されていたり...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...この意外にも奇妙な決定を裏書する報告が...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...子供の次第に一人前の人間になつて行く事を裏書する様なもので...
薄田泣菫 「茶話」
...8.醫者は彼にあらゆる運動を避けるべく嚴重に命じたこの事態は吾々全ての心配を裏書するものである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...之れは私の考を裏書するやうである...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...この語句を裏書するだけの力量を私は具有していないけれど...
種田山頭火 「道〔扉の言葉〕」
...そのような山の上の遺跡の或るものが古代の墳墓であっただろうという想像を裏書するように思うのであります...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...これはここの仮説を裏書する...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...しかも後者はその説を裏書するやうに...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...これを裏書するもう一つの事実は...
直木三十五 「死までを語る」
...いよいよ未決で死んだ立花博士の大詐欺を裏書するようなものだ――それもいいが...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...これは竹乘りの玉之助の不在證明を裏書するだけのことで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この事実をもって直ちに被告人の主張を裏書するわけには行かない...
浜尾四郎 「死者の権利」
...「わが社の製品が歐米諸國においても廣く認められんとする(まさか!)趨勢を裏書することに力を借した」といつた意味のうまくこじつけた表彰状ごときものがついていたのには...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...直ちに日本人のアタマの悲哀を裏書するものではあるまいか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...東京人の堕落時代を最も深く裏書するものである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...有力に裏書する証人なのです...
夢野久作 「一足お先に」
...けれどその言を裏書するような誠意は少しも見あたらなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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