...私の見たところも存分にこれを裏書きする...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...綺譚完結直後の作を裏書きする...
心猿 「荷風翁の發句」
...私のこの考えを裏書きするごとくに...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...父の性慾はまだ変形していないと云う美佐子の観察はそれを裏書きするもので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それに人の話や新聞や悪天候が裏書きする一般の重苦しい空気――すべてそうしたものに煩わされて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...また苦心の年月の長かったこと自身がその発明の巧妙さを裏書きするかのごとき暗示がほのめかされている...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...さて之は次のことを裏書きするものである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...かかる信頼を裏書きするものが夫でなければならない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...却って裏書きすることになったりする手違いがないでもないからであり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...今回〔一九三九年〕の総選挙の事例はこの点を裏書きするように見える...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それを裏書きするようないろいろの珍談を持ちだして聞かせてくれた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...万一青江の不純を裏書きするようなものが出て来たらという怖ろしさに止めよう...
豊田三郎 「リラの手紙」
...実際も裏書きする――織田信長が天主教に好意を持っていた時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...またこの説を裏書きする方の明の宋氏の洪鐘の詩の序中の事実も後になって見付かり...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...まるでこの言葉を裏書きするように...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...今以て内藤君の話を裏書きする証拠をつかめずにいるのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...来るお客毎(ごと)に吹聴しては店の信用を裏書きする材料にしていたが...
夢野久作 「鉄鎚」
...世間の悪評を裏書きするようなことを...
吉川英治 「三国志」
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