...詩人久米正雄等の諸氏を数へることは明らかに僕の説を裏書きするものである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...「木村さんどう? こっちにいらしってからちっとは女のお友だちがおできになって? Lady Friend というのが?」「それができんでたまるか」と事務長は木村の内行(ないこう)を見抜いて裏書きするように大きな声でいった...
有島武郎 「或る女」
...これは氏のロシア文学に対する博識を裏書きするだけのものだ...
有島武郎 「片信」
...靴跡の証拠を裏書きする様な...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...「生の哲学」を「死の哲学」へ翻転せしめるものであるということを裏書きするものでなくして何であろう...
田辺元 「メメント モリ」
...但(ただ)しそうすれば半面に於いて妙子がしたことを裏書きするのと同じ結果を招く恐れがあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それは真理性必ずしも学問性ではないという向の言葉を裏書きするものである...
戸坂潤 「科学方法論」
...さて之は次のことを裏書きするものである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...特に又同氏が東大に於て行なった国法学講義のプリントは詳かにこの点を裏書きするものである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...却って裏書きすることになったりする手違いがないでもないからであり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...裏書きするものであろう...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...その無尽蔵の豊富さを裏書きするものとなっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...またそれを裏書きするような不平を別所は洩らし始めたのだった...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...父の病気の重いのを裏書きするようなものであった...
夏目漱石 「こころ」
...医師の診断を裏書きするような証拠をひき出すことはできなかった...
平林初之輔 「鉄の規律」
...その時代が今低い水準にあることを裏書きするであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...前記の只圓翁の心用意を裏書きするに足るであろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...来るお客毎(ごと)に吹聴しては店の信用を裏書きする材料にしていたが...
夢野久作 「鉄鎚」
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