...これは氏のロシア文学に対する博識を裏書きするだけのものだ...
有島武郎 「片信」
...私のこの考えを裏書きするごとくに...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...但(ただ)しそうすれば半面に於いて妙子がしたことを裏書きするのと同じ結果を招く恐れがあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...また苦心の年月の長かったこと自身がその発明の巧妙さを裏書きするかのごとき暗示がほのめかされている...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...それは真理性必ずしも学問性ではないという向の言葉を裏書きするものである...
戸坂潤 「科学方法論」
...さて之は次のことを裏書きするものである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...却って裏書きすることになったりする手違いがないでもないからであり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...結局は依子を引取る理由を更に裏書きする言葉を...
豊島与志雄 「子を奪う」
...この事情を裏書きするものである...
永井隆 「長崎の鐘」
...昨年89歳で逝去されたが 老齡 その開拓された量子論が光輝を放つを視たのは 幸福な學者であつたことを裏書きする...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...実際も裏書きする――織田信長が天主教に好意を持っていた時分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...またこの説を裏書きする方の明の宋氏の洪鐘の詩の序中の事実も後になって見付かり...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...父の病気の重いのを裏書きするようなものであった...
夏目漱石 「こころ」
...すなわちこの点では確かに学者は物識りではないことを裏書きする...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その時代が今低い水準にあることを裏書きするであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...今以て内藤君の話を裏書きする証拠をつかめずにいるのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...来るお客毎(ごと)に吹聴しては店の信用を裏書きする材料にしていたが...
夢野久作 「鉄鎚」
...タッタ一つ恩人の顔だけを見て死にたいと憧憬(あくが)れ願っている……その超自然的な感情が裏書きする戦争の暴風的破壊が……秒速数百米突(メートル)の鉄と火の颶風(ぐふう)...
夢野久作 「戦場」
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