...却(かへ)つて日常サービスの通俗小説の粗悪さを裏書きしてゐるやうなものだ...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...裏書きをされたではないか...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...その組々の消し口が裏書きされたことになったのです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...支那人には徳操が無いと云ふ事實をお前迄が裏書きするではないか」と云ふ横鎗が入るであらう...
橘樸 「支那を識るの途」
...「生の哲学」を「死の哲学」へ翻転せしめるものであるということを裏書きするものでなくして何であろう...
田辺元 「メメント モリ」
...この際吾人の行為に裏書きする根拠はいずこにありやというに...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...この主張を実は裏書きしている場合が多い...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...裏書きしているわけである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ただ四年間の結婚生活によって裏書きされてるのみだった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...彼が彼女にいったすべてのなぐさめの言葉がはじめて裏書きされるのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その裏書きによって七百名の家臣はその家族とともに移って来ることが出来るであろう...
本庄陸男 「石狩川」
...そう云った少年の言葉がそれを裏書きしていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...イヨイヨ明日に裏書きされる段取りになって来た訳ですが...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...二重三重に裏書きされていやしませんか...
夢野久作 「二重心臓」
...そうした怪奇モノに飢えている都会人の心裡がアリアリと裏書きされていた...
夢野久作 「二重心臓」
...活動やお芝居なぞを見ておりましても一層この感じを深く裏書きされるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...御本人の誠意が無い限り鼻が決してその誠意を裏書きしてくれないからであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...自分の猜疑(さいぎ)を裏書きされたものの如く...
吉川英治 「三国志」
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