...父は自分の役目に対して無能力者だと裏書きされているのと同様になる...
有島武郎 「親子」
...また振子による重力測定の結果からも裏書きされる(『宇宙の成立』三三頁参照)...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...父の性慾はまだ変形していないと云う美佐子の観察はそれを裏書きするもので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...また苦心の年月の長かったこと自身がその発明の巧妙さを裏書きするかのごとき暗示がほのめかされている...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...却ってシュトゥンプフ自身の主張――空間表象の根源性――を裏書きしているものに他ならない(シュトゥンプフは又カントの空間論が結局空間表象の発生を説明出来ないことをも批難する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そのことを裏書きしてるようだった...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...諸外国の劇壇から裏書きされてきた...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...おいたわしい姿になられました」これを裏書きするものが...
本庄陸男 「石狩川」
...前述の私の推測が或る程度まで当っていることを裏書きした...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そう云った少年の言葉がそれを裏書きしていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...寄ってたかってその空小切手を裏書きすべく余儀なくされているのだ...
夢野久作 「近世快人伝」
...第一この写真が一切の事実を裏書きしているじゃないか」「そうかも知れん……が...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...あなたによって初めて裏書きされました...
夢野久作 「死後の恋」
...しとやかに裏書きしているのだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...世間の悪評を裏書きするようなことを...
吉川英治 「三国志」
...自分の猜疑(さいぎ)を裏書きされたものの如く...
吉川英治 「三国志」
...武蔵の画が会津の若松城に伝来されたいわれが裏書きされている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...暗に裏書きをした...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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